人気の不動産投資型クラウドファンディング「COZUCHI(コヅチ)」で、ある意味歴史的なプロジェクトが登場しました。
COZUCHIの中で、いえクラウドファンディング全体を見回しても最大規模の案件です。
<目次>
京都"ANAクラウンプラザホテル” バリューアッププロジェクト
COZUCHIで募集が予告されているファンドは、「京都"ANAクラウンプラザホテル” バリューアッププロジェクト」です。
・京都"ANAクラウンプラザホテル” バリューアッププロジェクト
募集期間:3/15 19:00~3/19 13:00(先着式・後入金)
予定年利:9%
運用期間:9ヶ月
募集金額:72億円(成立下限:60億円)
保全など:優先劣後方式 劣後比率10.4%
募集金額72億円はCOZUCHIのみならず、これまで募集されたクラウドファンディングの中でおそらく最大規模の案件でしょう。数十億円前半という案件はたまに登場したことはありますが、後半というのは聞いたことがありません。
今回はCOZUCHI初の「完全先着式」案件。対象となるのは京都市の二条城前にある「ANAクラウンプラザホテル」です。
敷地面積2400坪、京都を代表する老舗の大型高級ホテルの一つです。COZUCHI(とTRIAD社)ぱねえっす。
案件の詳細
本案件は3つのフェーズに分かれており、今回はフェーズ1。
フェーズ1は準備段階で、対象建物及び地上権の取得決済を行うことになります。
その後のフェーズ2では「借入併用型ファンド」を組成し、取得した根抵当権の名義をTRIAD社から借入れ先の金融機関へ移転して借入を実施。
続くフェーズ3ではホテル運営会社へ出資を行い、ホテルの運営に参画するという計画になっています。
COZUCHI(LAETORI社)やTRIAD社にホテルの運営実績があるのか? と思ってしまいましたが、実はANAクラウンプラザに隣接する土地ですでにホテルを営業しているとのこと。
ファンド説明でも書かれている通り、隣接土地を取得できれば一体化としての開発も可能で、今後が楽しみです。
ANAクラウンプラザのついでに、さらに隣のミツイザキョウトも・・・などと思ったのは内緒です。
懸念点と投資判断
さてこのANAクラウンプラザですが、ホテルの運営はともかくとして京都では「相続でゴタついている」ことで有名な土地だったりします。
詳細については例えば、下記の記事があります(ソースがソースなだけに、大げさに書いている部分は色眼鏡が必要なことを付記しておきます)
個人的感想ですが、故人が地上権設定に反対していたとしても現在の地上権に何らの影響はありませんし、権利が販売されて取得したものについて遺族が異論を唱えられなくなるのも当然。
感情と法はベツモノであり、異論を唱えたければ権利を取得すればいいだけのことです。
案件説明では「TRIAD社は本件訴訟における争点について善意・無過失」とあり、これを事実とするのなら訴訟が提起されていることはそれほど問題ではないでしょう。
フェーズ1については建物及び地上権に関する被担保債権は存在していないため、訴訟の行方がフェーズ1ファンドに影響する可能性は限りなく低いと推測されます。
超大型でかつ面白いファンドであり、個人的には全力で推します。
100万円までは確定で出資。それ以上の出資はマイルールに反しますが、特例でマイルールを超えた出資を行うかどうかの検討をしているところです。