融資型クラウドファンディング「COMMOSUS(コモサス)」の話題です。「CAMPFIRE Owners」からリブランドし、COZUCHI(コヅチ)とも提携しています。
今回は希少性高い不動産へ、年利7%で投資できる案件が登場しました。
<目次>
東京都港区西麻布マンション事業ファンド
COMMOSUS(コモサス)から新たに募集される予定のファンドは、「東京都港区西麻布マンション事業ファンド」です。
・東京都港区西麻布マンション事業ファンド
募集開始:4/6 11:00~(入金順先着式・前後入金可能)
予定年利:7%
運用期間:8ヶ月
募集金額:4,600万円
保全など:貸付先へのリコースローン
今回のファンドは東京都港区に本社を置く、2008年設立の不動産会社「センチュリオン社」に貸し付けを行うものです。
対象となる不動産は、西麻布にある大手財閥系ブランドのマンションの1室が対象。
出資金は権利調整費用及びバリューアップ費用に充当され、マンションの1室(現在は投資用)を居住用に切り替えて販売することにより利益を得ることを目的にします。
西麻布かつ100平米以上のマンションということで希少性があり、すでに「空き室になれば購入したい」という申し出もあるとのことです。
ファンドの詳細と投資判断
今回の貸付先となるセンチュリオン社は、創業15年で15期連続黒字となっている不動産事業者。前年度売上は35億円です。
財務状況については借入金と販売用不動産がほぼ同額であり、過剰な借入が行われている可能性は低いほか、いわゆる塩漬け状態になっている資産もないため一定程度の健全性があると推測されます。
本貸し付けに担保はありませんが、センチュリオン社へのリコースローンです。
そのため対象不動産の売却がうまくいかなくとも、センチュリオン社の自己資本で返済できれば、出資金が損害を受けることはありません。
直近決算時点でセンチュリオン社の現預金残高は3億円程度あるとのことなので、大きな問題はないと思います。
これらの内容から検討して、私は50万円ほどでの投資を検討しています。
なぜ、融資型なのか?
COMMOSUSはCAMPFIREからMBOした後、不動産投資型クラウドファンディング「COZUCHI(コヅチ)」やCOZUCHIで組成する不動産を仕入れるTRIAD社と資本・業務提携を結びました。
なぜ不動産投資型だけではなく、融資型のサービスを取り込むのか。
理由は、不動産投資型クラウドファンディングの制約にあると考えます。
不動産投資型クラウドファンディングは「不動産案件なら扱える」と思われがちですが、これは間違いです。実際には「不動産から得られる収益」しかファンド化できません。
建物の売買や賃貸借から生じた収益などはファンド化ができますが、例えばホテル事業から生じた収益の場合は売買や賃貸借ではないので不動産投資型では扱えませんし(*)、信託受益権化された不動産も同様に扱えません。
*ホテル運営会社にテナントとして入ってもらい、その賃貸収益ということであればOK
不動産投資型だけではいずれ天井が見えてしまい、様々な案件を扱おうと思えば融資型を取り込む必要があります。融資型を取り込んだことで、今後多種多様な案件が登場することに期待です。
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