株式投資型クラウドファンディング「イークラウド」で、投資家には有利となるユニークな案件が登場しました。
おそらくECF関連では初めての取り組みではないでしょうか。キャンペーン情報と合わせて紹介します!
<目次>
アパレル業界向けSaaSの「株式会社ニューロープ」
イークラウドで新たに募集が予告されているのは、アパレル向けにAIを用いたDX(デジタルトランスフォーメーション)のツールを提供する「株式会社ニューロープ」です。
・株式会社ニューロープ
募集期間:4/15~5/1
募集金額:1,494.9万円(上限7,969.5万円)
募集単位:60株(9.9万円)~300株(49.5万円)
*特定投資家は600株(99万円)、1,200株(198万円)も選択可
ニューロープ社は独自開発の画像認識AIをコア技術とし、アパレル特化のSaaSサービスを提供する会社。すでにイオンモールやニッセン、ECモールなど多くの顧客を獲得しているとのことです。
アパレル業界はサプライチェーンが複雑なため納期が長く、かつ需要予測がアナログなため廃棄が多いという構造的な問題が存在します。
打開策としてニューロープ社では、ファッション画像から色や柄、素材など数多くの特徴を認識するAIを開発し、これを用いた需要トレンド分析やコーディネート提案、またタグ付けを行うサービスをSaaS型で提供しています。
サービスの利用によりアパレルの需要動向などに関する精度の高いデータが提供され、顧客の経営に役立つことになり、実際にニューロープの業績は順調に増加傾向。
またサイバーエージェントや大和VCなど有力な株主がいることも注目ポイントです。
B2種優先株式
今回のニューロープ社案件は、ECFではあまり聞いたことがない(もしかしたら初めて?)の制度が利用されています。
それは種類株主というもので、今回のニューロープ社案件に出資した場合発行される株式は「B2種優先株式」です。
優先株式というのは通常の株式と比べ「ある側面において優先権を持つ株式」のこと。
今回の案件においては、M&Aが発生した場合の残余財産の分配に際し優先権を持ちます。
M&Aが発生した場合の残余財産は、今回募集されるB2種優先株式の株主に対して、出資額と同額になるまで優先的に分配(*)。
その後A種優先株式の株主に分配した後、残った財産はB種・A種・普通株主に対して分配されます。
*ただしM&Aに至る保証や出資額の保証、あるいは今後より優先される株式が発行されないという保証ではありません。またニューロープ社の定款において、種類株主総会の決議を要しないケースが規定されています。
簡単にまとめると、会社の経営に対する意思決定に一定の制限がかかる代わりに優先的な分配を受けられる株式が発行されることになります。
制限をデメリットと見るかは人それぞれでしょうが、私なら自分の経営センスがあるとは夢にも思っていませんので、そこまでのデメリットではないように感じます。
実施中のキャンペーン情報
イークラウドでは2023年5月末まで、「2023春のエンジェル投資応援キャンペーン」を実施中。
期間内の新規登録でAmazonギフト500円分がもれなくプレゼントされる他、新規登録+期間内の投資で最大10,000円のAmazonギフトがプレゼントされます。
(ただし株式投資型クラウドファンディングはボラティリティの大きな商品なので、投資する際には十分な調査が必要です)
株式投資型クラウドファンディングは、ベンチャーやスタートアップへの投資に興味がある人だけのものではありません。
「ベンチャーやスタートアップのビジネスをより深く理解する」という理由で、会員登録する意義はあると思います。情報は力であり、ベンチャー企業などが今どんなことをやろうとしているかを知ることは、自分の糧になることも多いでしょう。