融資型クラウドファンディングの「SAMURAI FUND」からリブランドしたサービス、「Alterna Bank(オルタナバンク)」の新しいファンドの話題です。
短期・高金利かつ投資制限のあるファンドの使い方について、考えてみました。
<目次>
オルタナバンクについて
SAMURAI証券のサービス「SAMURAI FUND」がリニューアル及びリブランドを行い、「Alterna Bank(オルタナバンク)」となったのは今年初めのこと。
もともとSAMURAI FUNDはmaneo関連の「ガワ」を引き継いだこともあり、maneo系列と同じUI(ユーザインタフェース)を利用していたこともあって少し敬遠していたのですが、最近ではそろそろ良いだろうとちょこちょこ投資していました。
今回のリブランドでUIが一新され、ある意味では新しい融資型サービスとして再開したという印象です。
利回り9.9%ファンド
SAMURAI FUND改めAlterna Bank(オルタナバンク)では、短期・高金利のファンドが予告されています。
・【利回り9.9%】投資家還元ファンドID575
募集期間:5/12 12:00~(先着式・前入金)
予定年利:9.9%
運用期間:1ヶ月
募集金額:1億5,470万円
保全など:貸付先へのリコースローン、親会社とのコミットメントライン契約
今回予告されたファンドは「投資家還元ファンド」と銘打った、要はキャンペーンファンドです。
予定年利9.9%、運用期間1ヶ月、投資金額の上限は30万円。
年利は高く見えますが、実際は運用期間の前後に資金拘束期間が存在するため、資金拘束期間分を補正した実際の年利は半分くらいになると思います。
内容と投資判断
本ファンドに限らず、オルタナバンクのファンドは基本的にSAMURAI証券及びその関連会社への貸付となります。
(最終貸付先については投資家限定情報)
そのためある意味では身内貸しになるわけですが、社内監査の仕組みによりお手盛り融資は起こりにくくなっている上、親会社からのコミットメントライン契約も存在します。
かつての融資型での地雷を忘れたわけではありませんが、それを今でも引きずるかは人それぞれ。まったく反省も改善もしないのは問題でしょうが、羮に懲りて膾を吹くのもまた問題。
私はもう少し長期のファンドが好みのため今回は投資しないと思いますが、わずか1ヶ月の短期で償還され最大投資額が30万円であることから、お試しの投資として検討する価値はあると思っています。
(なお30万円投資で、税引き後の利益は2,000円弱になる予定です)