融資型クラウドファンディング「バンカーズ」における懸念事項の続報です。な
そして繰り返しの内容となりますが、良い機会ですのでクラウドファンディング投資において大切なことを再確認。
<目次>
事のあらまし
バンカーズで今回起きた内容については下記の記事をどうぞ。
簡単に説明すると、バンカーズの貸付相手の企業で「3日間の販売停止及びその後の販売方法の変更があった」というもの。これ自体はすぐさま遅延を意味するものではありませんが、懸念すべき情報ではありました。
下記の記事では私の所感も書いています。様々な状況から判断して、私は当初からどちらかといえば楽観的でした。
今回はその判断が正しかった、ということになりそうです。
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続報は朗報です
5/31、バンカーズから問題の続報が発表されました。
内容を簡単に要約すると、以下の通りです。
今回懸念のある貸付先に関するファンドについて:
・2023年5月末償還予定のファンド(私もこれに投資しています)
→元利金受領済、2023年6月13日に元利償還、2023年6月14日に入金予定
・2023年5月末「以降」に償還される予定のファンド
→毎月の償還に影響なし
投資状況の表を見ると、対象ファンドはすでに運用終了表示になっており、元利金が弁済されたという情報と符号します。
追加情報としてバンカーズからは、
・今回懸念があった貸付先に関連する全ファンドで、元本償還・損益分配は当初予定通り行えると判断
・情報の確度を高めるために、今後も情報収集及び所定のモニタリングを継続
という内容が公表されており、今回の問題はこれで決着ということになりそうです。
大事なことを再掲
こういうことが起こると良い機会なので、クラウドファンディング投資に関して大事なことを再掲します。
まずクラウドファンディングに限らず、あらゆる投資にはリスクが存在し時には損をすることがあります。
そして投資において、「想定されたリスク」が顕在化することは当然のことです。投資をするからには得ばかりではなく損を受け入れることが必要であり、損があるからこそ得がある(その逆ではない)と肝に銘じるべきでしょう。
一般的な株式、投資信託、ETFなどにおいて想定されるリスクは値動き(含み益や含み損)です。したがってこれらの投資で含み損が発生したことを(ネタでなく)喚くような人は、投資をするには未熟すぎます。
一方でクラウドファンディング投資は値動きがない代わり、想定されるリスクは遅延と貸倒です。先ほどの理屈を繰り返すなら、クラウドファンディングで遅延・貸倒が発生したことを(ネタでなく)喚くような人は、投資をするには未熟すぎるということになります。
さらに言えば、融資型クラウドファンディングの黎明期と今では様々な状況が異なっており、その当時の状況を今に持ち込むのもまた筋違いです。
「損も投資の醍醐味、損を楽しんでこそ投資」と強がりながら言えて一人前。私はそう考えています。