不動産投資型クラウドファンディングの新しい事業者、「レベル違い」を謳うLEVECHY(レベチー)。
そのLEVECHYの記念すべき初回案件を解説、劣後比率が少ない理由や高利率の理由などを紹介します。
<目次>
運用会社、サービス、会員登録方法
不動産投資型クラウドファンディング、「LEVECHY(レベチー)」の運営会社は「ジャパン・プロパティーズ株式会社」。
不動産投資型のサービスは世の中に数多くありますが、その中でもLEVECHYは第3号・第4号の許可に基づいた「特例事業」のクラウドファンディングです。
特例事業のクラウドファンディングの特徴は、倒産隔離により事業者リスクを防げることと、レバレッジをかけやすくなること。不動産投資においてレバレッジをかけることは一種の王道ですので、そういう意味でLEVECHYはこれまでのサービスとは異なる性質を持っていると言えます。
(運営会社・サービスの紹介)
www.sallowsl.com
(会員登録方法)
www.sallowsl.com
LEVECHYファンド1号
そのLEVECHYから募集される1号ファンドの内容です。
・LEVECHYファンド1号(匿名組合)
募集期間:6/6 12:00~6/19 23:59(抽選式・後入金)
予定年利:10%
予定運用期間:12ヶ月
募集金額:6,300万円
保全など:優先劣後方式 劣後出資5%以下・銀行融資組み入れ
対象となる不動産は、JR山手線「大塚」駅徒歩2分に位置する区分所有建物の店舗・事務所区画3戸。
前オーナーの「早く売却したいという」ニーズに事業者がタイムリーに応えたことで、市場相場より安い仕入れに成功したとのことです。
(できれば市場相場に比べどの程度ディスカウントできたのか、概算でもいいから示してもらいたいと思いました)
また面白い仕組みとして、優先出資の10%を上限としてLEVECHYの中の人にも投資が可能らしく、そういう意味では優先劣後出資+セイムボート投資の両性質を持つ案件と言えそうです。
対象案件と仕組み
今回の対象案件は、東京都豊島区南大塚3丁目の「ホワイトパレスシンワ」。
角地に立つビルで、全体ではなくこの建物の一部が投資対象です。
前述の通り、LEVECHY(レベチー)では銀行融資を組み入れることによってレバレッジをかけ、利回りを増やすという不動産投資における王道の手段を用います。
ただし銀行融資の弁済順位は優先出資よりも上である点には注意が必要でしょう。
本案件における劣後出資枠・銀行融資枠の詳細は、ログイン後の「契約成立前交付書面」で確認できます。
*できればこれらの枠は交付書面の中だけではなく、会員限定情報の欄で表示してもらいたいと感じましたので要望を出しておきます。
劣後出資少なくない?
契約成立前交付書面を見て、優先出資枠に対する劣後出資枠・銀行融資枠を確認した多くの人が抱く印象として
「劣後出資枠がかなり少なくない?」
というものがあると思います。実際私もそう思いました。
劣後出資枠が少ないことには理由があり、簡単に言うと「仕組みのためには劣後出資枠を多くできない」からです。
劣後出資枠を多くしてしまうと、事業者がファンドに関与することになってしまい、SPCによる倒産隔離ができなくなります。事業者リスク回避のためのコストのようなものであり、コストに見合うかどうかは投資家それぞれの判断一つでしょう。
抽選式なので投資できるかどうかは分かりませんが、残り物ならぬ初物には福があるということで、私は50万円で参加予定です。
第3号・第4号に基づくクラウドファンディングを行っている別の事業者の例を、以前に記事にしたことがあります。少し古い記事ですが、あわせてどうぞ。