新しい不動産投資型クラウドファンディング事業者の紹介です。
サービス名は「つくるファンド」。運営会社の内容と、予告されている1号ファンドの情報を紹介します。
<目次>
「つくるファンド」
今回紹介する不動産投資型クラウドファンディングのサービス名は、「つくるファンド」。
「つくる」なのにマスコットキャラが「かえる」なのはこれいかに? と思ったのですが、サービスのコンセプトが「つくり、かえる」だから「かえる」がマスコットになったのでしょう。
特徴としては「少額から投資可能」、「全ての手続きがWebで完結」、「運用はプロにおまかせ」となっており、既存の不動産投資型クラファンとそこまで異なるところはありません。
が、サービス開始の名刺代わりとなる1号案件はかなりのインパクトであり、今後が楽しみなサービスです。
運営会社
つくるファンドを運営するのは、「ヤマケン株式会社」。
東京都千代田区に本社があり、不動産特定共同事業の種別は第1号・第2号(電子取引業務)です。
創業は昭和53年、現社長は「山﨑聡史」氏。前橋高校で甲子園に出場された後、明治大学、野村不動産、野村證券(出向)というキャリアを積まれ、現トグルホールディングスCEOの伊藤嘉盛氏に声を掛けられてヤマケン社の代取とトグルの取締役に就任しています。
(参考記事)
www.wantedly.com
なお伊藤氏は2012年に不動産賃貸領域のSaaSを提供するイタンジ社を創業した後、同社をGA technologies社に売却しています。
GA technologiesと言えば、クラファン界隈ではRENOSYの運営会社でもあり、色々なところがつながってるなという印象。
ヤマケン社がグループとして加わっているトグルHDは、通常の不動産事業の他に不動産の情報収集・分析から売買マッチングまでを自動化するSaaS「つくるAI」の開発や、土地解析技術とクラウドワーカーを活用した都市開発事業「MINE」など新しい取り組みを様々に行っており、これらとクラファンとの組み合わせで何が起こるかにも期待です。
なお調べてみた範囲内では、運営会社やその周辺に目立ったネガティブ情報はありませんでした。
初回ファンドはまさかの劣後比率
つくるファンドで募集が予告されている初回ファンドは、にわかには信じがたい劣後比率で登場です。
(下記条件はあくまでも予告です)
・(仮)千年新町物件
募集期間:2024/10/1 10:00~(先着式・後入金)
予定年利:5%
運用期間:約18ヶ月
募集金額:3,000万円
保全など:優先劣後方式 劣後比率86%・マスターリース有
川崎市高津区に所在する、もともとは社員寮だった建物を改装した物件が対象です。築30年ほどの鉄筋コンクリート造であり、2024年9月に全面改装を行いました。
本物件の用途は3階が「シェアアトリエ」、2階が「シェアサロン」、1階が「カフェ・シェア物販」であり、設計士、現場監督、プロデューサーすべて女性が担当している点が特徴です。
投資の面から言えば、なんといっても目を引くのは劣後比率86%。
正直最初は、優先と劣後反対じゃないの? と二度見しました。
その上マスターリースによる賃料保証も付いていますので、まずもって鉄板のファンドと言えるのではないでしょうか。初回案件に相応しい話題性と安全性を兼ね備えたファンドという印象です。
運用期間は1年半と比較的長いものの、「運用終了予定日=払い戻し日」であり運用期間終了後の資金拘束がないところも良い点の一つです。
初回ファンドはそのサービスの名刺。鉄板でインパクトもあるファンドを持って来るということは、今後の展開に期待できるということ。
私も早速会員登録してみます。もし興味がありましたら、当ブログの広告リンクを利用いただければ幸いです!