不動産投資型クラウドファンディングの「わかちあいファンド」から、軽井沢の開発案件が予告されています。
旧軽井沢案件はこれまでの構成が複雑なファンドなので、変遷を含めて紹介します。
(事業者とサービスの紹介)
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<目次>
わかちあいファンドPJ旧軽井沢第Ⅲ期③
わかちあいファンドから募集が予告されているのは、旧軽井沢開発ファンドの第Ⅲ期、その③。
・わかちあいファンドPJ旧軽井沢第Ⅲ期③
募集開始:10/24 12:00~(先着式・前入金)
予定年利:7%
運用期間:8か月
募集金額:7,000万円
保全など:優先劣後方式 劣後比率10%前後・銀行借入無し
対象となる物件は、旧軽井沢の高級シェア別荘「ブリリアント旧軽井沢Ⅴ」です。
提携相手はロータスカンパニー社。説明によると田舎暮らし・リゾート専業の不動産会社で、関西・東海を中心に全国で約300棟の建築実績と約1000区画の販売実績があるとのことです。
以前に募集していたファンド「わかちあいファンドPJ旧軽井沢第Ⅲ期②」は9,000万円でしたが、今回の③は7,000万円に減額して追加募集が行われます。
これまでの追加募集の理由と所感、ファンド全体の構成(変遷)についてはこの後で紹介します。
延長の理由と所感
本ファンドは「わかちあいファンドPJ旧軽井沢第Ⅲ期②」からの延長ファンドです。
延長の理由はロシアによるウクライナ侵攻などの背景により建築資材の入手が困難になったこと、及び全国的な建築人員の不足が重なったことなどが挙げられています。ファンドの延長は当初想定外とは言え致し方ないと判断します。
以前にも記事にしたことがありますが、開発型ファンドにおける延長を判断する要因は「延長が当初想定されていたか」「想定されていなければ、その理由は致し方ないか」「延長によるその他の影響はないか」の3点だと考えてます。
その観点で言えばこの延長は想定されていませんでしたが、理由は致し方ないものであり、また今後の販売計画は過去の実績から妥当な計画と見なされていることから、大きな懸念はないものと判断します。
一方、わかちあいファンドの同種開発案件については、いくつかのファンドで延長が行われています。
それらの理由は今回のファンドと同様であり納得できるものですが、個別ファンドにはそれぞれの事情があるはずなので詳細な説明があればなお良いと感じました。
同種ファンドとの関係と投資判断
「わかちあいファンドPJ旧軽井沢」シリーズは、本ファンドを含め全部で6つのファンドが募集されています。それぞれのファンドの構成についてまとめました。
(第Ⅰ期・第Ⅱ期分)
(第Ⅲ期分)
第Ⅰ期は用地取得・建設設計費、第Ⅱ期は建築着工費用のファンドであり、すでに償還を完了しています。
第Ⅲ期は建築の中間支払い・最終支払い資金を集めたもので、当初は2024年11月の償還予定だったものが今回8ヶ月延長され、2025年6月の償還予定となっています。
建築が完了し売却代金の一部が支払われているので、それが今回「②」ファンドから9,000万円→7,000万円に募集が減額した理由なのでしょう。
私はこの旧軽井沢案件に投資していないため、分散を考えれば投資したいところですが手元資金が間に合いそうもなく、とりあえず様子見です。