年利10%以上のファンドを連発する「ヤマワケエステート」の話題です。
私の投資したファンドが償還を迎えました。投資記録の紹介と、ヤマワケエステートをどう考えるかについて記事にします。
<目次>
東京都港区六本木駅近テナントビルファンド 償還
ヤマワケエステートで私が投資していた第75号ファンド、「東京都港区六本木駅近テナントビルファンド」が償還されました。
・東京都港区六本木 駅近テナントビルファンド
予定年利:15.2%
予定運用期間:5ヶ月
募集金額:13億700万円
保全など:優先劣後方式 劣後出資1%以下
ファンド運用の終了は10/29で確定、年利は想定通りの15.2%で着地。
と言っても実際の償還日は2ヶ月後の12/27になるので、その間は資金が拘束され実質的な利回りは約11%になります。不動産投資型クラウドファンディングでは運用終了→償還までの期間が長くなる傾向がありますが、それでもできれば1ヶ月以内には償還してほしいところで、この点は今後の改善に期待です。
ヤマワケエステートの考え方
ヤマワケエステートはこれまで募集したすべての案件が年利10%以上で、高利率から高い人気を得ているサービスです。
最初のうちはファンドの建て付けに疑問があったため投資をしなかったのですが、「ヤマワケエステートの運営会社の狙いや関係会社との関係性、現在のようなファンドを多く出している背景」を情報として手に入れたため、少額から投資を始めてみることにしました。
上記の情報を得たことによりファンド建て付けへの疑問はなくなりましたが、一方でヤマワケエステートのファンドは他の不動産投資型と同じように考えてはいけないと考えます。
ヤマワケエステートで募集される案件は、開発型ファンドにも関わらず劣後出資が極めて薄いという特徴があります(ここではあえて特徴と言います)。
この特徴と高利率を組み合わせて見えてくることは、ヤマワケエステートで募集される案件は「不動産開発に投資家が主体的に関与して高い利率を求める」サービスだということです。
「主体的に」と言ったのは、「不動産開発は第三者が行うがその責任は投資家が負う」という意味です。
融資型と不動産投資型の重要な違い
融資型クラウドファンディングで融資が焦げ付いた場合、営業者は基本的に元利全てを回収するように動きます(実際に回収できるかどうかはまた別の話として)。
一方で不動産投資型(匿名組合)の場合、不動産の価値が毀損した結果劣後出資を超える損失が出たとしても、営業者はそれ以上の補填を行う必要は原則としてありません。
これはどちらが良い悪いと言いたいのではなく、建て付けがそうなってるという話です。
最近は不動産投資型の人気が高いですが、こういったスキームの違いを理解してファンドのリターンリスクを判断する必要があるでしょう。
もっともこんなことは多くの投資家にとっては承知の上でしょうし、リスクや不確実性を理解した上で分散投資するのであれば、それは個人の自由な選択であり他人に何か言われる筋合いのものではありません。外野が何を言ったところで、他人が利益を生んでくれるわけでも損失を補填してくれるわけでもないので。
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