融資型クラウドファンディング「COMMOSUS(コモサス)」のファンド紹介です。
今回のファンドはかなり特殊な内容。それでも私は投資しますし、賛同される方にはぜひ投資していただきたいと思ってます。
<目次>
小清水町のNPOへの投資
コモサスから募集されるのは、北海道小清水町のNPOに対する投資案件です。
・SIBを活用した北海道小清水町にぎわい事業ファンド #1
募集開始:12/12 12:30~12/17 15:00(先着式・実質前入金)
予定年利:0.5%~4.5%
運用期間:3ヶ月
募集金額:500万円(一人当たり上限100万円)
保全など:担保無し、NPO代表による個人保証
本ファンドの貸付先は、特定非営利活動法人グラウンドワークこしみず(GWこしみず)。
GWこしみずは北海道小清水町委託を受け、防災拠点型複合庁舎「ワタシノ」の中にある「にぎわいエリア」の運営を行います。
今回のファンドの資金を用いてGWこしみずは施設スタッフの研修などを行い、小清水町からの受託費用によりファンドを返済する予定です。
施設運営の結果によってGWこしみずは追加の報酬を得ることができ、その場合は投資家も追加の配当を受けることができます。そのため本ファンドの利率は0.5%~4.5%の間で可変となっています。
SIB(ソーシャル・インパクト・ボンド)とは?
本ファンドはSIB(ソーシャル・インパクト・ボンド)と呼ばれるもので、行政が社会的課題の解決に向けて民間の事業者と資金を活用し、成果に応じて報酬を支払う仕組みです。SIBには成果報酬という側面があるため、公共事業と異なりコストの削減や効率化が期待されます。
一方で投資家としては、リターンも期待できる社会貢献投資となっています。
GWこしみずはNPO法人ですが、他の企業同様の倒産リスクがあります。ただ事業の大部分が町からの受託事業であること、今回の返済原資も町からの報酬であることから、倒産リスクは実質的にほぼゼロとみなしていいでしょう。
今回のGWこしみずの受託事業には、上記のようなKPIが設定されています。これらKPIを全てクリアすることで追加報酬が得られ投資家のリターンは年利4.5%になり、逆に全ての項目で期待以下の成果しか出せなければ投資家のリターンは年利0.5%となります。
投資家が受託事業について関与できるところはありません(唯一、自分が町民や近くの人であれば売上に貢献することは可能です)が、それは他のファンドでも同じこと。本ファンドは社会的意義のある利率控えめな融資型案件と解釈して問題ないでしょう。
また一つ付記事項として、今回のファンドに投資した投資家の個人情報の一部は小清水町のみに限定して公開され、小清水町からお礼状とささやかな返礼品が後日送られることになっています。
ぜひ、投資を。
COMMOSUS(コモサス)が社会的意義のあるファンドを募集するのはこれが始めてではなく、過去には「少年院出院後学習支援SIBファンド」というファンドを募集したことがありました。
私はこのファンドに20万円を投資し、0.8%~2.8%の年利見込みに対し約2.65%のリターンを得ています。
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www.sallowsl.com
上記の記事でも書きましたが、私は善のように見えるものはみな偽善であり、本心からの善意であったとしてもそこに自己満足があるなら偽善に過ぎないと考えていて、またそれで良しと思っています。
私は今回のファンドにも投資します。現在絶賛金欠中ですが、デポジット合わせて20万円を投資予定です。
その理由は、社会的意義のあるファンドに出資したことを自慢したいからです。そしてよりよい社会のためには、多くの人がこういった自慢を受容し評価することが必要です。
本ファンドの趣旨に賛同いただける方、一緒に投資して自慢しませんか?