不動産投資型クラウドファンディング「CAMEL(キャメル)」の紹介です。
年利10%のデータセンター案件が、豪華な特典込みで登場。「最近流行りの物件」への投資をどう考えるか、自分なりの意見とともに紹介します。
<目次>
CAMEL33号 福島竹ノ森データセンター
CAMEL33号ファンドは、福島県福島市の不動産用地を対象としています。
・CAMEL33号 福島竹ノ森データセンター
募集期間:2025/5/1 10:00~(先着式・後入金)
予定年利:10%
運用期間:約15ヶ月
募集金額:3億8,000万円
保全など:優先劣後方式 劣後比率3%前後
CAMEL初の年利10%案件、という触れ込みで登場した33号ファンド。
対象は福島県福島市にあるデータセンター開発用地。福島県は東北電力ネットワークから、データセンターの好適地としての候補に挙がっているという情報があります。
エッジデータセンターというのは、利用者の近く(エッジ)で稼働する比較的小規模なデータセンターを指します。DXの動きや5Gによる大容量データ送受信を考えると、端末から遠い集約的データセンターではレイテンシ(通信遅延時間)が長くなり実用に適しません。そこでユーザ端末の近くにデータセンターを置き、そこでデータのやりとりを行う必要が発生するということになります。
ところでこのファンド、開発用地の取得と整備が目的で賃料を生まないはずなのですが、その割には3ヶ月ごとの配当になっています。マスターリース付きということもなさそうですし、自己資金で配当を出しているのでしょうか。
システム的な問題があるのかもしれませんが、開発型なら満期一括配当で良いように思います。
特典と投資判断
CAMELの開発型ファンドあるあるですが、今回のファンドにも豪華な特典が付いています。
・10万円以上の投資 → 有名産地の桃
・20万円以上の投資 → 庄助酒彩吟醸漬 味くらべセット
・50万円以上の投資 → ひとめぼれ・こしひかり
・100万円以上の投資 → 和牛の煮込み料理詰め合わせ・喜多方ラーメン
・200万円以上の投資 → だしすき焼き・国産うなぎ炭火蒲焼
EXITのストーリーに不確実性があること、また開発型ファンドの割に劣後が少ないこと(ついでに言えば特典が豪華すぎること)などリスクはありますが、特典込みで少額を分散投資するのは良いかもしれません。
私も10-20万円くらいならいいかな? と思いつつ検討中です。
(会員登録方法)
www.sallowsl.com
CAMEL FAN倶楽部
先日のことですが、CAMELでは新たに「CAMEL FAN倶楽部」という取り組みを始めました。
・投資タイプ診断
・非公開セミナー参加権
・成功事例&ノウハウ共有
・限定プレゼントキャンペーン
などの特典があり、さらに5月中の登録で会員ランクアップや特典との交換に利用できる500マイルが付与されるとのこと。
CAMELのクラウドファンディングサイトがあるのに、別にこういったサイトを作る必要があるのかどうかは不明ですし、個人的にはこういった囲い込み策はあまり好みではないのですが、それはそれ各社の経営戦略というもの。
とりあえず登録して、何を始めようとしているのか見てみようと思います。
イマドキの物件について
不動産投資型クラウドファンディングでは近年、これまでのレジデンス・オフィスビル・商業用ビル以外にも「イマドキの物件」が散見されるようになりました。
今回のCAMEL、あるいはTECROWDがファンドとして組成しているデータセンター案件や、FUNDIが組成した蓄電池案件がそれにあたります。
こうしたイマドキ案件は、工事業者や手続き関係者、売却先も含めての各関係者の経験や実績が乏しいため、実際に蓋を開けたら運用期間が長引いたり想定外の費用がかかったりする不確実性があります。
そのため銀行融資も下りにくく、クラウドファンディングで資金調達をする旨味が(事業者にも投資家にも)あります。
一方で繰り返しになりますが、イマドキ案件には様々な不確実性があり、想定外の事態も起きやすい特徴があります。
そのためこういった案件に投資するか否か、投資するのならどのくらいの金額を投資するのかを検討する場合には、そういった不確実性をどう手当てしているのかを重視して判断する必要があると考えます。