政府備蓄米の放出は大きなニュースとなり、肯定/否定含め様々な意見が飛び交いました。
とりあえず自分で食べてみなきゃ分からんだろうということで、ようやく手に入れましたのでレビューしてみます。
<目次>
楽天の備蓄米を購入
まず初めに。
本記事は備蓄米の放出の是非を主張するものではありません。あくまでも「備蓄米」そのもののレビューであり、政治的あるいはその他の意図はないことをおことわりしておきます。
今回購入したのは、楽天で販売されている備蓄米。
令和4年産なので古古米。精米時期は2025年6月下旬で、食べた日付は7/5~7/6なので精米から実際に食べるまでの期間は2週間程度です。
見た目と匂い
備蓄米以外にSALLOW家には、クラファンの特典でもらった岩手ブランド米「銀河のしずく(令和6年産)」があるので、備蓄米とこの銀河のしずくを比較してみることにします。
袋を開けての匂いについては、備蓄米の方が若干強め。ヌカ臭いというわけではありませんが、良くも悪くも米の匂いが強いように思いました。
(見た目の比較。左:備蓄米 右:銀河のしずく)
銀河のしずくと備蓄米で見た目を比べてみましたが、正直区別が付きません。もし敢えて言うのなら、備蓄米の方が若干色が付いている? と言えるかもしれませんが、米の産地や品種による誤差を超えるものではないと感じました。
アップで米粒を良く見てみましたが、これも違いは無し。というか2枚並べるとどっちがどっちかさっぱり分かりません。
ここまでのまとめは、「炊くまでは判断付かない」でした。
味のレビュー
では実食。
リュウジさんみたいに同型の炊飯器を2台用意することはさすがにできません(*)ので、備蓄米を通常の水加減で炊いて記憶の中にある「銀河のしずく」と比較することにしました。
*参考動画
www.youtube.com
ちなみにSALLOW家の炊飯器は、タイガーの〈炊きたて〉 JPC-G100です。
炊き上がりの匂いは備蓄米と銀河のしずくでほぼ同じ。炊き上がりのいわゆる「カニ穴」も確認でき、ご飯のツヤも良好です。
食べた感じはややさっぱりとした味でしたが、これは米の品種によるものでしょうしさっぱりした味が好きな人もいるでしょうから、新米と比べても遜色はないと感じました。
炊きたてでは通常のお米と同等でしたが、炊いたご飯を冷蔵庫で1日保管→レンジで加熱しなおして食べた場合にはかなりの違いを感じました。
具体的に言うと、冷蔵保存した備蓄米は同じく冷蔵保存した通常のお米と比べて食感が劣り、水分量が多いわけではないのですがややベチャっとした食感に変わりました。
とは言え日本人の食事形式は口内調味が基本であり、ご飯単独で品評会をしているわけではないのでおかずと一緒に食べれば「少し違うかな?」という程度の違い。
それでも気になるなら通常のお米を購入すればいいだけで、備蓄米と通常のお米の値段差を考えればQCDの違いとして片付くレベルというのが私の結論です。
最後に
以上、備蓄米を実食した紹介でした。
まとめると「見た目同等、炊きたても同等、冷蔵保存時のみ若干の違いはあるがコスト考えれば十分許容範囲」です。
最後に少し黒ウサギ失礼します。
食事のことになるとあれがマズいとか食べられたものじゃないとかいう意見があり、備蓄米についても同様の文句が散見されました。そこまで文句垂れたいなら自分で作るか、そのスキルがなければ霞を食って生きていればいいのに。
美味しいものを知っているからそれ以外をマズいと言うのは、舌が肥えているのではなくワガママで偏食、クレーマー気質なだけです。
美味しいのは美味しいと知りつつも、致命的にミスった料理手法や味付けではない限りたいていのものを美味しく食べられる、美味しさを定量的に評価できる(*)人が本当の「舌が肥えている」人です。
*例えば美味しさレベル1(そこそこ美味しい)、レベル2(かなり美味しい)、レベル3(これはすごい)、レベル?(美味しいけど自分の経験値を超えてる)を見極められ、かつ全てを「美味しい」と評価すること
そしてできれば、自分の舌に合わなかった食材や味付けであっても軽々に「苦手」とは言わず、「この食事はこう料理したら/こう味を変えたら/こういう付け合わせと一緒に食べたら、もっと美味しくなる」と提案できるような人になりたいものです。私もまだまだ修行中。