今回は短めの記事で。
不動産投資型クラウドファンディングの「ダイムラーファンド」を運営するダイムラー・コーポレーション社が破綻したというニュースがありました。
<目次>
おことわり
まず最初におことわりですが、私自身はダイムラーファンドに投資していないために実際のところは分かりません。SNSなどを調べればある程度の情報が手に入りますが、個人ブログに過ぎない私が発信するのは筋違いというものでしょう。
すべての情報が正確かどうかは分かりませんが、楽待不動産の記事が内容的に良くまとまっていると思います。
この内容によると、
・ダイムラーコーポレーションの代表取締役だった男性が今年6月に死去、取締役不在
・同社は債務超過状態、7/11に横浜地裁に破産申し立てを行い、同15日に破産手続きが開始
・負債額や債権者の規模などは不明(今後明らかになるはず)
となっています。
債務超過状態という情報が本当であれば、残念ながら投資していた金額はほぼ全損すると思われます。
不幸中の幸いがあるとすれば、ダイムラーファンドは小規模不動産特定共同事業者なので投資家一人当たりの投資額は最大100万円であること。人により資産の量やリスク許容度は様々ですが、クリティカルダメージを負うケースは少ないかもしれません。
所感

代表取締役が逝去されたことで取締役が不在になったという突発的な出来事を差し引いても、ダイムラーファンドがこういう事態になるという想像はしていませんでした。
最近はあまりにサービスの数が多くなり全てを把握し切れていないため、何らかのご縁があったサービス以外についてはあえてアンテナを立てないようにしています。
そういった理由で私は未投資でしたが、分散を最重要視する私の投資方針からすれば投資していてもおかしくはありませんでした。今回被弾しなかったのはたまたま運が良かっただけです。
本件を受けての私の投資方針ですが、変化はありません。
クラウドファンディングは小口で不動産などの事業へ出資できることが強みです。実物不動産と異なり、被弾したところで分散していれば被害は軽微です。良く勘違いされますが、1物件に億単位が必要な実物不動産と、数十万円を分散できるクラファンではリスクの考え方が根本的に違います(*)。
*そもそも匿名組合型クラファンでは不動産を直接所有しないのですから、不動産界隈の物差しで比べること自体が適切ではないとすら考えています。
なので今後も分散第一で、リターン3%損失0.1%よりはリターン5%損失1%、リターン7%あれば損失2%あってもいいやの心持ちで投資を続けていきます。それで被弾率が上がるのは当然。多少被弾したところで、投資全体でリターンを得られていれば問題ありません。被弾したらしたで、確定申告で4割強は取り戻せますし。
人により投資方針やリスク許容度には違いがありますが、これがクラファンガチ勢の私が提唱する「クラファンのインデックス/バスケット化」です。
これを参考にするべき、などとは言いません。投資の利益はそれぞれの人のもの、であれば投資の責任はその人が全て負うしかないわけで、参考にしようがしまいがご勝手に。突き放したような言い方で申し訳ないですが、でもそれが投資ってもんです。
ということで、今回の件に関しての所感と方針でした。では最後に独り言をどうぞ。
黒ウサギの独り言その1)事業者やファンドを選ぶのは重要だけど、私も含め今回のダイムラーの破綻が見抜けないのなら結局「選んでいるフリ」にしかならないんだよなあ。だったら自分には選ぶ能力はないと弁えて、大人しくバスケット化する方が理に叶ってる。
黒ウサギの独り言その2)いくつかのクラファンサイトで、ダイムラーの関連記事が削除済になってるな。キャッシュに残ってるんだから消さない方がメディアの信頼性という意味ではいい結果を生むと思うけど。

