貸付投資の「Funds」から、新しい大型案件が登場しました。
今回の貸付先はびっくり。クラウドファンディングで「ここ」に貸し付ける案件が出てくるとは。
<目次>
ファンドの概要
Funds(ファンズ)から募集される案件は、上場会社を貸付先としたものが多いですが、今回の貸付先は非上場の会社になります。
しかし、その安定性は抜群。貸付先はなんと、「株式会社三菱UFJ銀行」です。
・Money Canvasファンド#1-1
募集期間:~2022/1/4 10:00(抽選式)
予定年利:1.0%
運用期間:11ヶ月
募集金額:1億円(全体では3億円を募集予定)
保全など:三菱UFJ銀行へのリコースローン
今回の資金用途は「銀行事業および付随業務に関する事業資金に利用」となっていますが、実際の狙いは別にあると思われます。
Money Canvasの説明
「Money Canvas」は三菱UFJ銀行が2021/12/24にリリースした、自分に合った資産形成プランを描き実現するためのサービスです。
Money Canvasには、以下のような機能があります。
・資産運用に関する心構えなどのコンテンツを無料で閲覧
・関連サービスのSTOCKPOINT for MUFGで、ポイント運用による擬似投資が可能
・様々な金融商品を「Money Canvas」上で、まとめて探すことが可能
・オススメの投資商品を知る、診断コンテンツ
このMoney Camvasが今回のFundsの案件とどのように絡んで来るのか、以下は私の推測も交えた上で紹介してみます。
このファンドの目的、狙い
今回のファンドは上記の通り、三菱UFJ銀行への貸付となります。
三菱UFJ銀行がラウドファンディングを介して、数億円の資金を必要としているかと言われれば、当然答えはNOです。つまり、貸付には別の意義があります。
三菱UFJ銀行からのコメントにある
「Money Canvasの魅力を高める取り組みの一つとして、Fundsを通じたサービスを提供」
「資産形成をサポートする新サービス「Money Canvas」を、是非ご利用頂ければと考えております」
という点を念頭におけば、「Money Canvasの認知度向上を図るためにFundsで案件を組成した」というのが狙いの一つでしょう。
また、「Money Canvas」ではFundsが取り扱う貸付案件を金融商品の選択肢としていること、「Money Canvas」ユーザー限定のファンドをFundsで募集する(予定)であることなど、今後のシナジーを検討しているそうです。
お互いの会社にとってWin-Winとなる取り組みとしてのファンド組成。これも狙いの一つ。
最後に投資家としての意義。
それは、銀行から企業がお金を借りるというのが普通の世の中において、「三菱UFJ銀行に間接的に貸付できて1%の利回りがつく」という点です。
これ、かなり大きな意義であり魅力だと思うのですが、いかがでしょうか?