不動産投資型クラウドファンディングの新しい事業者を紹介します。
株式会社インヴァランスの運営する、「72CROWD.」です。なんと大東建託グループが、不動産投資型に参入することになりました!
<目次>
事業者の紹介
今回紹介の不動産投資型クラウドファンディングは、「72(ナナニー)CROWD.」。
株式会社インヴァランスが運営しているサービスです。
インヴァランスは不動産の開発設計から販売、建物管理、賃貸管理まで行う総合不動産業。
平成16年創業で、大東建託を100%株主とする大東建託のグループ会社です。
自社物件については「東京23区内中心・最寄駅から徒歩10分以内」にこだわった高品質な投資用物件を開発しています。
ちなみに「72(ナナニー)CROWD.」の「72」というのは、インヴェランスが提供するお金の学びから資産運用の実践までをサポートするサービスの名前から。さらにその由来は「72の法則」から来ているとのことです。
代表取締役は「小暮 学」氏。
会社名及び代表名で検索してみたところ、ネガティブな情報は見当たりませんでした。
案件の特徴
この記事を書いている時点で、72CROWD.では3つの案件を募集済み。うち2案件については運用が終了しています。
72CROWD. 募集済みファンド(古い順に)
72CROWD.高輪ファンド(運用終了):年利5%、運用期間3カ月、募集金額3,200万円
72CROWD.代田橋ファンド(運用終了):年利5%、運用期間6カ月、募集金額2,640万円
72CROWD.文京江戸川橋ファンド:年利5%、運用期間9カ月、募集金額2,700万円
いずれも年利は5%と不動産投資型クラウドファンディングとしては標準的ですが、23区内で最寄り駅から10分以内の築浅マンションを対象としていることから考えると、悪くない条件だと思います。
また優先劣後形式における劣後割合は、最初の2ファンドで20%、後の1ファンドで10%となっています。
所感と投資方針
都心にある築浅マンションは、投資対象としては優秀であると考えます。
年利5%は標準的とは言え、短期・小口かつ劣後出資で元本が守られた状況で投資できるのであれば、検討に値するでしょう。さらに東証プライムの大東建託グループ会社であることから、信頼性も十分です。
一方で問題としては、まず案件の募集頻度。
これまでのところ案件募集が行われたのは2021年7月、2022年1月、2022年8月であり、それぞれの募集の間に半年ほどの間隔が開いています。
また案件は全て抽選式であり、3倍前後の倍率があることを考えると確実に投資ができるかどうかは不明です。
このあたりは今後の改善、より大型の案件の登場を期待したいところです。とりあえず私も投資家登録をしてみます。