不動産投資型クラウドファンディング「CREAL(クリアル)」から、月次レポートが届きました。
CREALで私は、多くの大型案件に投資をしています。
ホテル案件も多いCREALで、新型コロナ下でのファンドの現状はどうなっているのか、紹介します。
<目次>
各ファンドの状況
月次レポートは、大型ファンド(数億円規模)に投資している投資家に対し、原則として月1回投資案件の状況を知らせるものです。
内容の詳細は投資家限定の情報となりますが、公開できる部分について紹介します。
・ホテル アマネク:浅草のビジネスホテル
新型コロナ問題により、現在も休業中。休日の浅草寺周辺には人が戻ってきており、再開後を見据えたプランの検討中。
*マスターリース契約に基づき、ホテルの営業実績に関わらず固定賃料の⽀払いは行われる
・ちくらつなぐホテル:南房総のリゾートホテル
GoToトラベルキャンペーンや地域キャンペーンとの提携により、ハイシーズンの夏の客足は回復傾向。
TVで取り上げられたことによる認知度の向上や、ワーケーション需要の掘り起こしを狙っていく。
・Q Stay and lounge上野:上野のビジネスホテル
新型コロナの影響を受け、2020年9月より休業。
ホテルの施設、設備を生かしたオフィスコンバージョンプロジェクトが進行中。
・ココファン・ナーサリー:旗の台の保育園(建設中)
2020年6⽉に着⼯、基礎等のコンクリ―ト打設⼯事完了。外壁工事中。
建設は予定通り進捗中。
・両国駅前ビル:オフィス+リノベーション
管理状況には特に問題なし、オフィス解約予定はあるものの、ファンド募集当時からの予定通り。
共用部のリニューアル⼯事を開始済。
予想通りというか、首都圏のホテルは苦戦しています。
マスターリース契約で足下の賃料は保証されますが、運営会社の体力勝負になりそうです。無事ファンド償還なるか、どちらにしてもまた記事で紹介します。
オフィスコンバージョンと新ファンド
上でも書きましたが、「Q Stay and lounge上野」においてはインバウンド需要の落ち込みを理由に、2020年9月から営業を一時休止しています。
この施設の活用について議論を重ねた結果、セットアップオフィスへのコンバージョンが決まったとのこと。
*セットアップオフィス:
間取りの整備、会議室・什器のセッティングを施し、入居後すぐにオフィスとして機能できる状態で募集される賃貸オフィスのこと
J-REITではすでにコンバージョン事例があり、コロナ下でのホテル建物の活用方法として有力視されているとのことですが、クラウドファンディングでは初の事例となるそうです。
このコンバージョンに伴い、CREALでは新ファンドを募集することになりました。次はその案件情報です。
自ら移転する心意気
・上野オフィスプロジェクト
募集開始:11/10 20:00~
予定利率:4.0%(キャンペーン有)
運用期間:24ヶ月
劣後比率:10~20%の間
オフィスコンバージョンに伴う新ファンドは、11/10から登場。
利回りは4%ですが、投資額の1%がプレゼント(最大1万円)されますので、運用期間2年を考えると実質+0.5%の効果があります。
ホテル休業に伴うプロジェクトなので、安定性が高いとは言えませんが、なんと今回CREALの運営母体であるブリッジ・シー・グループが自ら、このオフィスに入居するとのこと。
つまり、その賃料が安定的に投資家の収益につながるわけです。
この対応策は、高く評価したいと思います。
具体的には、残っている資金を全額突っ込みます。
CREAL運営母体、ブリッジ・シー・キャピタルの横田社長による、コロナ状況下におけるホテル施策については、こちらもごらん下さい。