ソーシャルレンディング投資記録(新)

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「前澤ファンド」に見る、大資本とクラウドファンディングの関係



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今回は雑記です。タイトル通り、大資本とクラウドファンディングの関係について思うところをまとめてみました。

世の中には色々な考えがあり、その中の一つの考えということで、よろしければごらん下さい。


<目次>

 
 

「前澤ファンド」による大資本の投下


2021年元日、ZOZO創業者でスタートトゥデイの社長である前澤氏が公表した内容は、大きな驚きとともに受け止められました。

自ら投資する先として募集していた14社を発表し、総額100億円を投下。
経営株主として各社の経営に携わり、全ての会社において上場を目指す、としたものです。


www.sanspo.com


ツイッターの世界では「お金配りおじさん」として知られている前澤氏が、今度は「事業作りおじさん」となったというニュース。


これだけなら「新年早々、景気良い話で何より」で済むのですが、前澤ファンドの対象として選ばれた中に、ECF(株式投資クラウドファンディング)で出資を募っていた事業者もありました。

そういった事業者においては、ECFで投資した個人株主を排除(という言葉が強すぎるなら、出資をご遠慮願う)しようとする動きもあった(らしい?)ということから、少し物議を醸すことになりました。


つまりは個人投資家が夢を持って応援していた事業を、大資本で横からぶんどっていった」という観点です。
 
 

個人株主が増えるリスクとデメリット


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ここから先は多分に伝聞も混ざり、また私の考えもありますので、確実ではない話もあることをご承知おきください。


大資本が投下されるにあたり、一部で先行投資者である個人投資家に遠慮願おうとしたという動き。
これが事実だとしてその理由には、ECFにより必然的に個人株主が多くなることがあります。


そうなると、いざ上場しようとした場合、その株主の中に素行のよろしくない者(はっきり言えば、反社会的勢力)が混じることも、リスクとしては考えておかなければいけません。

上場審査では、反社会的勢力の排除に関する審査項目があります。
株主が多くなれば反社が混じるリスクも増え、また混じっていないかを調査するリソースも多く食われます。


また、問題となるのは上場の時だけではなく、反社チェックが十分でないと判断されてしまえば、以降の資金調達で出資者や証券会社から株式の引き受けを断られる可能性もあります(実際、そのようなケースはあったようです)。


結果として、今回のように大資本を投下する立場からすれば、「多くの金額を出資するのだから、既存の個人投資家にはご遠慮願ってくれ」という動きがあったとしても、驚くことではありません。
(*感情的な面はさておいて、です)


大和証券グループと連携した株式投資クラウドファンディング
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資本主義とECF


ECF(株式投資クラウドファンディング)は、個人がベンチャーやスタートアップに投資して、IPOM&Aなどでイグジットした場合には多くのリターンを得るという仕組みです。

その反面、ベンチャーやスタートアップは必ずしも成功するわけではなく、大きなリスクを抱えた投資でもあります。


資本に乏しい個人投資家が、それだけのリスクを背負ってベンチャー企業に投資を行い、一緒に成長を応援していきたいという気持ちは分かります。

それは間違いなく、日本のベンチャーを支える活動であり、夢があると同時に社会のためになる投資だと思います。


ただ同時に、投資が資本主義の基盤にしている以上、投資家は「より多くの出資をしたものが、より強く我を通せる」という原則には、当然従わなければならないと考えます。


これは、「資本主義の全てを肯定するべき」という意見ではありません。
投資と関係ない場所であれば、資本主義を肯定するかどうかは個人の自由でしょう。


*個人株主の株券については強制買取が使われるのでしょうが、その価格の妥当性については、また別に議論されるべきだと思います。

ECFを「利用する」事の是非


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こう考えますと、今回の前澤ファンドによる一件は、一つの問題をECFに突きつけたと言えるのかもしれません。

それは、「大資本を持つ者がECFを利用して、前途有望と思われる企業に大資本を投下し、既存の個人株主を退場させる行為」の是非です。


今回はたまたま、初めにその問題を突きつけたのが前澤ファンドだったというだけのことで、これからも同様の事は起きてくるでしょう。

個人株主は大資本と共存できるのか、それとも個別株や為替などと同様に、大資本に抗する術はなく「流れを利用する」ことしかできなくなるのか、それはこれから注目して見ていきたいと思います。


少なくとも言えることは、今回大資本が投下された企業に投資した個人投資家は、その目利きを自慢していいということ。
(その事業者には、私も投資したかった・・・などと、酸っぱい葡萄)

そして、程度の違いはさておき投資が報われる世の中は、そうでない世の中より(特に投資家にとっては)よほど良い世界であることに間違いはない、ということではないでしょうか。


マザーズ上場、ZUU社の仕掛ける株式投資型事業者です
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他のクラウドファンディングとの関係は?


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これまで書いてきたのは、大資本と「株式投資型」クラウドファンディングの関係についてです。

一方でクラウドファンディングには多くの類型があり、それらと大資本の関係についても、簡単に書いていきたいと思います。


まずは寄付型や購入型クラウドファンディングですが、これらについては大資本も個人出資者も違いはありません。

これらの類型では、「資金は集まれば集まるほど良い」わけで、一部例外を除いては資金募集の上限を設定する必要もないからです。


次に融資型クラウドファンディングにおける、大資本と個人投資家の関係について。

かつて一部案件においては、明らかに大資本と思われる投資を目にしたこともありますが、最近はそういうのはあまり見ません。

融資型は要するに金貸しですから、大資本であればリスクは取らず、メザニンローンではなくシニアローンに出資することが多いのではないでしょうか。つまり融資型では、大資本と個人投資家は棲み分けができると考えます。


最後に、不動産投資型における大資本と個人投資家の関係について。

不動産投資では、大資本も個人投資家も同じ土俵に乗るわけですが、大資本であれば不動産を直接所有するのに対し、個人投資家はそれを小口で所有する、あるいはクラウドファンディングの仕組みを通じて投資することになります。

つまり大資本と個人投資家は共存、あるいは棲み分ける関係となるはずです。
 
 

まとめ


以上、大資本とクラウドファンディングの関係について書いてみました。

大資本とクラウドファンディングが対立することがあるとすれば、今のところ株式投資型だけではないでしょうか。
他でもこうした関係が起こるのか、そしてECFと大資本の関係がどう推移するかは、注目して見ていきたいと思います。


最後に繰り返しになりますが、ECFの理念やECFがベンチャーを支え、日本の将来を支える活動であることについて、私は全面的に賛同しています。
実際私も5社に投資を行い、その成長を楽しみにしています。


同時に、投資である以上は大資本を含めた外部環境に左右(もっと先鋭的な言い方をすれば、翻弄)されるのも仕方がないわけで、そんな意のままにならないことも楽しみながら、これからも投資家であり続けたいと思っています。


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