最近よく聞く言葉に、ESG、SDGs、そしてインパクト投資というものがあります。
投資が儲けだけではなく、社会的側面を持ち、出資によって社会をよりよくしていく事「も」必要という考え方。
今回はそんなインパクト投資の紹介です。
<目次>
インパクト投資とは?
インパクト投資とは、GSG国内諮問委員会によると「財務的リターンと並行して、ポジティブで測定可能な社会的及び環境的インパクトを同時に生み出すことを意図する投資行動」と定義づけられています。
面倒な表現を省いて簡単に言えば、「投資家に金銭的リターンもあるし、社会にも良い影響を与える投資」のことです。
投資行動というのは世の中のお金の流れを滑らかにしていく一助ですから、基本的には世の中のためになることなのですが、その用途が社会のためにならないこと(例:自然破壊や違法労働など)であっては元も子もありません。
そういった「素行の良くない」相手への投資を控えるだけなく、積極的に世の中に良い投資を行っていこう、というのがインパクト投資です。
私も相応の資金を投資に向けていることから、その一部を採算度外視・・・とまでは言いませんが利益度外視でインパクト投資に振り向けています。このあたりは投資家個人の考えなので、他人に押しつけるものではないと承知の上ですが。
シェア保育園プロジェクト#002(目黒区駒場分室)
現在クラウドリアルティから募集中のファンドは、まさにこのインパクト投資に相当するファンドだと思います。
・シェア保育園プロジェクト#002(目黒区駒場分室)
募集開始:募集中(抽選募集 ~3/10)
予定利率:4.5%
運用期間:60ヶ月
募集総額:2,000万円
前回クラウドリアルティで募集していた「渋谷区上原シェア保育園」の続編となるファンドです。
前回の保育園は順調に運用されているものの、低年齢児が多いため、面積の上限まで子どもがいる状況であり、今回は分室を整備して、入りきれなかった子どもたちを受け入れる予定とのことです。
投資スキームを少し紹介
今回の案件の投資スキームを、少し紹介します。
簡単に言うと今回の案件は、融資型クラウドファンディングのいくつかの事業者で、元本を保全する手段の一つとして使われている「関係会社貸付」を利用しています。
本来投資家が企業に直接出資すると、例え損失が出ても企業はそれを補填することができません(損失補填の禁止)。
そのため間に関係会社を噛ませて、関係会社と企業との間で貸借契約を結ぶことで、企業へのリコースローンにするのが関係会社貸付です。
貸借契約なので貸付先には返済義務が生じ、また関係会社は(程度はありますが)貸付先の事業からある程度隔離されています。実質的には貸付先がデフォルトしない限り、投資家の元本が守られる公算は高くなるという仕組みです。
貸付先となる学校法人 正和学園の財務状況は安定的で、破綻する恐れは少ないように思います。
会員登録しないと全てのスキームを見ることはできませんので、インパクト投資に興味のある方は登録を検討してみてください。
その際には下記リンクを利用いただければ幸いです。