AI搭載のロボットアドバイザー、「ROBO PRO(ロボプロ)」で積立機能が実装されました。
積立機能の詳細、ROBO PROのパフォーマンを紹介します。
あわせて、「なぜROBO PROでは積立機能の実装が遅かったのか」について、私見を書きたいと思います。
<目次>
積立機能の詳細
ROBO PROでの積立機能の実装にともない、マイページに「積立を設定する」というボタンが新たに作られました。
積立機能の詳細は、以下の通りです。
積立日:毎月6日(固定)
積立額:10,000円~5,000,000円/月
ボーナス月等に任意で加算が可能
積立を設定すると以下のような画面に移り、ここで積立額を設定した後、銀行口座登録に移るという仕組みになっていました。
積立機能の実装が遅れた理由
ROBO PROは2020年1月にサービスを開始しましたが、積立機能はサービス開始から1年以上経っての実装となりました。
ROBO PROで積立機能の実装が遅れた理由は、ROBO PROの商品設計にあると私は考えています。
通常のロボットアドバイザーでは、理論的に導かれる「同一リターンの中でリスクが低くなる資産の組み合わせ」を何通りか用意し、投資家のリスク選好度に応じて資産運用を開始します。
ポートフォリオ(資産の組み合わせ)は原則として変わらず運用されますので、積立により入金タイミングを時間分散することは、いわゆるドルコスト平均法の考えになるわけです。
(*ただし蛇足ながら、ドルコスト平均法はあくまでも取得金額のリスク分散であり、長期運用する場合の価格変動リスクの分散にはならない/なりにくいことには注意です)
一方でROBO PROの場合、ポートフォリオは基本的に1ヶ月に一度、大きな相場変動があった場合は随時見直されます。
ポートフォリオの見直しはダイナミックなもので、見直しにより取得金額の不連続性が発生します。このため、ドルコスト平均法の考えは通じにくく、積立の重要性が一般のロボアドより低いため、積立機能の実装が遅れたのではないかと考えています。
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大げさに言えば、ROBO PROは1ヶ月ごとにポジションの一部を精算し、新たなポートフォリオで運用をしているようなものです。
ROBO PROのパフォーマンス
ROBO PROのサービス開始から2021年3月末までのパフォーマンスは、+20.18%。
*ROBO PROの手数料はパフォーマンスから差引済
これは同時期のS&P500と騰落率とほぼ同等で、S&P500が株式100%であることを比べれば、ROBO PROの方がリスクリターンの成績は優秀と言えると思います。
実際に2020年3月頃のコロナショックの時は、ROBO PROの下落場面での強さが際立つ結果となりました。