個人向けでは日本初となる、AI搭載ロボットアドバイザー「ROBO PRO(ロボプロ)」の話題です。
ROBO PROでは、原則として月1回のリバランスが行われます。
今回、2021年4月のリバランス結果と推移を紹介します。
先に言います。びっくりしました。
<目次>
ROBO PROとは?
*すでにROBO PROについてご存じの方は、この部分は読み飛ばしてください。
ROBO PROは「投資一任型」のロボットアドバイザーで、投資実施やリバランスなどを最適化して自動的に発注、運用を行うものです。
(これに対して実際の運用は行わず、資産運用の最適な配分をアドバイスするものは「アドバイス型」と言われます)
投資一任型のロボットアドバイザーは数多く存在しますが、ROBO PRO最大の特徴は「AIが搭載されている」ことです。
ROBO PRO以外の投資一任型ロボットアドバイザーは、理論に基づいてユーザ毎に最適と思われる資産配分を設定し、それに従って運用を行います。つまり、ポートフォリオは基本的に一定です。
これに対してROBO PROでは、基本的に月一回(相場変動があったときは随時)ポートフォリオそのものを変更します。
2021年4月、ポートフォリオ変更
2021年4月時点におけるROBO PROのポートフォリオは、以下のように変更されました。
ここ数ヶ月のROBO PROのポートフォリオ推移は、以下のようになっています。
今回の変更でもっとも注目すべきは、金の保有割合が6%→23%と一気に上がったこと。
2020年11月から下がり続けていた金の割合が、ここにきて反転したことになります。
値動きは激しいですが、おおむね好調
現時点での私のROBO PRO投資成績は、以下のようになっています。
ポートフォリオ変更があるROBO PROの場合、変更した時点で一部の利確や損切りが行われるので、含み損益の値はそれほど正確ではありません。
正確な含み損益は「全資産-入金額」で、私の場合は180万円入金、本日時点の含み益¥198,846(円建てベースで+11%)です。
株式を多く含むポートフォリオのため、日々の値動きは激しいのですが、おおむね好調な運用成績となっています。
AIによるポートフォリオの変更が妥当などうか、それを証明する手立てはありません。しかし、膨大なデータを裏付けにしていることは確かです。
何と言っても、少なくとも私の読みよりは優秀でしょう。それが、私がROBO PROを利用する最大の理由です。
ROBO PROをオススメする理由と、手数料についての誤解
ロボットアドバイザーによる投資を好まない人が一定数いるのは承知の上で、それでも「投資家ならROBO PROに会員登録しておくことには利点がある」と言うのが私の主張です。
ROBO PROに投資すれば、上記のようにAIの判断を知ることができます。
最終的な判断は投資家に委ねられるとは言え、膨大なビッグデータからポートフォリオを決めたAIの判断は、投資判断の一助になるはずです。
最低投資額の10万円をとりあえず投資し、AIの判断を垣間見て自分の投資に役立たせることができるなら、安いものではないでしょうか。
またロボットアドバイザーは手数料が高い、という意見もありますが、これは少なくともROBO PROでは正しくありません。
ROBO PROは上記のように頻繁にポートフォリオを組み替えますので、その手数料がかかるからです。
以前運営会社に質問したところによると、もし個人がROBO PROと同じだけの組み替えを行った場合、その手数料は年1.2%程度になるとのことでした。
ROBO PROの運営会社は証券会社なのでもっと安い手数料で組み替えが可能で、組み替えの手数料はROBO PROの運用手数料(年率税込1.1%)の中に含まれています。これが、ROBO PROの手数料が決して高くないと言える理由です。