日本における株式投資型クラウドファンディング(ECF)の先駆け、「FUNDINNO(ファンディーノ)」から大きなニュースが入りました。
資本業務提携のニュース、それと個人的にはさらに大きなニュースです。
(本文中の画像は公式サイト、及びPR TIMESより引用しています)
<目次>
野村HD等との資本業務提携
「FUNDINNO(ファンディーノ)」を運営する株式会社日本クラウドキャピタルは、6/16付けで野村ホールディングスとの資本業務提携を発表しました。
野村ホールディングスのネットワークを利用し、全国のベンチャー企業にアクセスすることが容易になることが期待されます。ということはFUNDINNOでで登場する案件もさらに増え、ビジネスが加速していくのが楽しみです。
また、野村HDからの資本提携をもって、2020年11月からの第三者割当増資のラウンドがクローズしたとのこと。
このエクステンションラウンドでの調達額が21.7億円ということは、シリーズCに相当すると思われます。ということは近い将来、FUNDINNOを運営するクラウドキャピタルの上場、などということもあり得るかもしれません。
募集案件の状況
FUNDINNOで募集された株式投資型クラウドファンディングの状況は、上の図の通りです。
2021年5月末時点で制約ファンド数、約170件に対し、残念ながら解散や倒産してしまった会社が4件、EXITした会社が5件。
EXITの中でも最大の目玉は、プロ卓球チームの「琉球アスティーダ」運営会社がTPM(東京プロマーケット)に上場したことでしょう。
私の投資状況
私は現在、FUNDINNOの案件に6件、合計51万円を投資しています。
まだEXITは出ていませんが、それは今後のお楽しみ。これからも案件を見ながら、少しずつ投資を進めていこうと思います。
なお私は株式投資型クラウドファンディングについて、堅実な視点で投資を行う商品ではなく、(言い方は適切ではないかもしれませんが)宝くじのように夢を買う投資商品だと考えています。
なので投資の自己基準は、ビジネスがスケールするかとか、差別性や独自性があるかとかよりも、「ワクワクとユカイのある会社」であることを優先しています。
さらなるビッグニュース
FUNDINNOの資本業務提携ニュースを調べると、さらなるビッグニュースがありました。
(一部抜粋)
FUNDINNO上に「そもそもIPOを目指さない、もしくはIPOまでにかなりの時間を要する」タイプの企業が増えていけば、別のエグジットの手段も必要になるだろう。
柴原氏によると、早ければ9月頃にも未上場株を個人間で売買できるプラットフォームをローンチする予定。「投資家に対して今までは未上場ベンチャーの株が買えますよと伝えていましたが、今後は(買うだけでなく)売買できますよという世界観を実現していきたい」という。
FUNDINNO上にセカンダリーマーケットがオープンすれば、未上場株を売買することが容易になります。
結果として「会社を応援するためのマネー」だけではなく、上場株のように「キャピタルゲインを狙うマネー」が流入し、さらにECF市場が活発になることが期待されます。正直これが本格稼働するなら、私もさらに資金を投入します。
このような性質のマネーの流入は、これまでのECFの性質を少し変えるかもしれません。しかし私は、変わるなら変わった先があるべき姿だと思います。