海外に特化した融資型クラウドファンディング、「クラウドクレジット」の話題です。
3月の償還状況と、全体の状況について紹介します。
<目次>
今月の償還状況
クラウドクレジットの今月の償還状況は上記の通り。
「【米ドル建て】メキシコマイクロローン事業者ファンド6号」、「【米ドル建て】欧州フィンテック事業者支援ファンド4号」の2案件が満期償還されました。
・【米ドル建て】メキシコマイクロローン事業者ファンド6号:予定投資倍率 1.169倍 → 実質投資倍率 1.228倍
・【米ドル建て】欧州フィンテック事業者支援ファンド4号:予定投資倍率 1.165倍 → 実質投資倍率 1.228倍
(いずれも税前計算)
この2つのファンドでは為替の影響があり、いずれも予定投資倍率を上回る結果となっています。
全体の状況
2022年3月の償還を受けて、クラウドクレジットでの全体状況は以下のようになりました。
残る投資金額は76万円ほど、その半分以上は当初投資期間が延長されています。
投資期間の延長には、
・クラウドクレジットのファンド組成に問題があった側面
・COVID-19などの外部要因の側面
の両方があり、ファンド自体の問題ばかりというわけではありません。いずれにせよ私のポートフォリオの中では大きな金額ではないので、気長に待ってみようと思っています。
なお私の場合、これまでのクラウドクレジットでの累計利益は約+46万円と、黒字はキープしています。
足下の状況
クラウドクレジットでは、足下の状況を受けていくつかのファンドをキャンセル(不成立)としています。
露の侵攻により、地政学的なリスクが高まっている現状では当然の措置と言えます。
今後この問題が周辺各国に飛び火する可能性も十分に考えられ、そういったリスクに対してどのような手を打つかが求められているでしょう。
個人的には現地エージェントとして認可を受けた組織を選ぶなど、これまでの問題を繰り返さない方法を採ってもらいたいと思っています。
まとめ:新体制と2022年
クラウドクレジットは2022年1月に、新体制の発表を行いました。
私は現状の遅延案件が片付くまでは基本的に再投資はしない予定ですが、クラウドクレジットの「資金需要と供給をつなぐ」という考え方には変わらず共感しており、今後の状況しだいでは投資を再開する予定にしています。
管理体制を引き続き強化していくことは当然ですが、管理体制というのは可視化しにくいものです。
「管理体制の強化」という言葉に留まらず、その結果として何がどのように変わったのか、ファンドの条件など目に見える形で投資家に提示するという事が必要になってくると考えます。