面白い融資型案件が目にとまったので、紹介したいと思います。
募集はすぐに終わるでしょうが、今後同様のファンドが登場する可能性がありますので、その場合は参考にしてください。
<目次>
【毎月分配】ポートフォリオに高利回り米ドル建て資産#3
今回紹介するのは、SAMURAI FUNDの「【毎月分配】ポートフォリオに高利回り米ドル建て資産#3」です。
・【毎月分配】ポートフォリオに高利回り米ドル建て資産#3
募集予定:4/21 12:00~
予定年利:7.0%
予定運用期間:11ヶ月
募集金額:6,280万円
今回の貸付先は、カンボジアの企業グループである「CAMBODIAN INVESTORS CORPORATION Plc.」です。
ファンドスキームの紹介
貸付先はカンボジアの企業グループで、USドル建てでの貸付となります。
ファンド名にも「米ドル建て資産」と入っているように、米ドルという事を前面に押し出しているファンドですが、実際のところ営業者(SAMURAI ASSET FINANCE社)で為替ヘッジが入っているため、為替リスクはなくどちらかと言うと円建てに近い性質があります。
貸付先の子会社はカンボジアの証券取引委員会から、「Fund Management Company」のライセンスをカンボジア初めて取得した事業者とのことで、この事実は貸付先の公式ページからも確認ができました。
(参考URL)
www.cic-capitalpartners.com
ファンドの所感
カンボジアという国のカントリーリスクは無視できませんが、事業者がカンボジアの証券取引委員会から認定を受けているためにリスクは一定程度抑制できています。
また貸付先は債務者を選定・業種分散させることでリスクの分散を行い、運用額約65億円に対してデフォルト率が約0.66%と低いことから考えて、経営リスクが表面化する可能性もそれほど高くはないと言えそうです。
十分に管理され分散されたデフォルトは、投資をする限り呑み込むべき、というのが私の考えです。
一方で本案件は、事業者に対する融資であり担保・保証が付いているものではないので、例えば国内の不動産担保案件などに比べればリスク(=リターンの不確実性)が高いのもまた事実です。
当然その分のリターン(利率)は高めに設定されていますので、その両者を天秤にかけることになるでしょう。私としては、一部資金の分散投資先としてならアリと考えます。
*ところでこれは余計なお世話ですが、SAMURAI FUNDはそろそろデザインリニューアルをした方がいいと思います。