ECF(株式投資型クラウドファンディング)の日本最大手、「FUNDINNO(ファンディーノ)」の話題です。
今回は、私が以前から名前を知っている会社が登場しましたので、応援がてら内容を紹介します。
<目次>
「株式会社立志社」募集要項
今回FUNDINNO(ファンディーノ)で募集が予告されているのは、「株式会社立志社」です。
・株式会社立志社
募集期間:8/10~8/18
募集金額:1,643.4万円(上限6,573.6万円)
募集単位:33株(9.9万円)~165株(49.5万円)
「株式会社立志社」は、FUNDINNOで募集される前から知っていました。
正確には会社の名前を知っていたわけではなく、京都で宿泊施設を探していた時に「京町家を再生した宿泊施設」としていくつかの施設を運営していることを記憶していたものです。
(公式サイト)
www.risshisha-group.com
ビジネスモデル
京都では京町家の取り壊しや空き家が増加しており、立志社のビジネスモデルはこの問題の解決も目指すものです。
具体的には、空き家問題に頭を悩ませている事業者や不動産オーナーと15〜20年の定期借家契約を結び、古民家を宿泊施設にリノベーションします(改装費用は立志社が負担)。
不動産オーナーは宿泊施設の運営中は家賃収入を得ることができ、契約終了後は物件に居住することも賃貸に出すこともできるため、オーナーとしては低リスクで空き家問題の解決をすることができる点が強みとなります。
株式優待とエンジェル税制
本案件には株主優待があります。投資することで、立志社の宿泊施設の宿泊料金が割引になるというものです。
優待基準日は毎年9月末日で、割引回数は1年に1度となります。所有株数と割引率は以下の通り。
66株(19.8万円)未満の方:宿泊料金3%OFF
66株(19.8万円)〜131株(39.6万円)の方:宿泊料金5%OFF
132株(39.6万円)以上の方:宿泊料金7%OFF
また本案件は「エンジェル税制B」の適用案件であり、対象企業への投資額全額をその年の他の株式譲渡益から控除できる優遇措置があります。
ECFに「登録する」ことの意義
株式投資型のクラウドファンディングは、未上場のベンチャーやスタートアップへ投資を行うものですが、投資だけではなくそれら企業のビジネスを学べるという側面もあります。
ECFで募集されるのはいずれも、これまでにはない新たなプロダクトやサービスを世界や日本に送りだそうとしている企業。そして登録すれば、それらのプロダクトやサービスの内容を人よりも詳しく知ることができます。
そのビジネスモデルやアイディアを知ることができれば、自分自身の糧になることもあるでしょう。
未上場株への投資自体はそこまで・・・という場合でも、ベンチャーのビジネスモデルを知るために登録するという使い方も、ECFにはあると思います。