自分的にはなかなか大きなニュースなので、記事で紹介させていただきます。
このたびSALLOW、日経電子版にデビューいたしました。
<目次>
日経電子版の記事
以前に日経マネー2022年10月号の特集「波乱相場も物価上昇も乗り越える 配当生活入門」の中で、配当生活を送っている投資家の一人として紹介されたことを告知しました。
(関連記事)
www.sallowsl.com
この記事が日経電子版にも転載され、読めるようになっています。
興味がある方は、下記からご覧下さい!
投資型のクラウドファンディングで、それも悪いニュースではなく(苦笑)日経に登場できたことは、クラウドファンディング投資の世の中に広まり始めたことの証でしょう。
願わくは今後も、できるだけ良いニュースとしてクラファン投資が各種メディアに登場できますように。
クラウドファンディングの今後について(融資型)
日経登場記念というわけではないのですが、ちょうど良いタイミングなので、クラウドファンディングの今後について書きたいと思います。
まずは当ブログのタイトルにもなっている、融資型クラウドファンディング(=ソーシャルレンディング)から。
クラウドファンディング投資のブログなのに、タイトルが「ソーシャルレンディング」なのはなぜ? という疑問を持たれるかもしれませんが、私がこの投資を始めた10年ほど前にはソーシャルレンディングしかなかったためです。
その後様々な類型のクラウドファンディングが登場しましたが、ブログタイトルを変えるのも何かなあ・・・という考えで今に至ります。
融資型クラウドファンディングでは過去にいくつかの問題が起こり、一部は未だ進行中です。
特にSBIグループ会社の起こした問題は金融庁の目にとまり、業界ではかなりの影響を与えた様子。
それは最近、融資型事業者の新規参入がかなり少なくなったことからも分かります。おそらく融資型に関する金融庁の目は相当厳しくなっており、易々と新規参入ができないのでしょう。
だからこそ、問題が起きた後に参入しているAGクラウドファンディングやFunvest(ファンベスト)は、堅いサービスと言えると思っています。
一方で融資クラウドファンディングは不動産投資型などと比べ、より多様性があり、様々な相手から長期・短期それぞれの資金需要が想定されます。
銀行では貸さない・貸しにくい案件というのは現に存在し、これからも融資型クラウドファンディングは投資型の主力として続いていくことになると思います。
同(不動産投資型・株式投資型)
融資型クラウドファンディングが問題を起こして足踏みする中、最近大きく伸びているのが不動産投資型クラウドファンディングです。
不動産投資型クラウドファンディングは小口・短期で不動産に間接的に投資でき、さらに優先劣後方式などの仕組みにより元本が一定程度保全されている、不動産投資としてなかなか画期的な商品だと思います。
(その代わり、匿名組合の仕組みにおいては所得は雑所得に分類され、不動産所得にはなりません)
不動産投資型クラウドファンディングは様々な営業者が参入し、多くの案件を組成しています。
潜在顧客へのフックツールという側面を持つ以上、横断的プラットホームが作りにくく様々な事業者に登録しなければならないという煩雑さはありますが、不動産投資におけるリスクが低減された分の煩雑さと捉える事もできるでしょう。
株式投資型クラウドファンディングについては、今のところセカンダリーマーケットを持つFUNDINNO(ファンディーノ)が一強状態だと思います。
もっともその他の営業者でもファンドは組成されていますので、組成企業とプラットホームの間に親和性のようなものがあるのかもしれません。
業界としてはそこそこ盛り上がっていますが、やはり大型のIPOやM&Aがあと数件欲しいところ。株式投資型は大きなリスクを背負っている以上、それに見合うリターンがあって初めて出資金が集まるものだと思います。
オルタナティブ投資の特徴
投資型のクラウドファンディングは、従来の投資(株や投資信託、ETFなど)と対比する形で、広義では「オルタナティブ投資」の一種に数えられます。
オルタナティブ投資には他にコモディティや不動産、オプション取引などがあります。そんな中クラウドファンディングの最大の特徴は、「見た目の値動きが存在しないこと」です。
オルタナティブ投資は従来の投資とは異なる性質を持ち、従来の投資とは異なるリスクやリターンが存在します。
この点を見落とし、従来の投資と同じ物差しで測ると「オルタナティブ投資は怪しい・危険」という結論になってしまいかねません。
クラウドファンディングの中には、リスクとリターンが比例せず、ローリスク・ミドルリターンという投資商品すらあります。
そんなものはあり得ないと思うのなら、優待クロス取引を考えてみればいいでしょう。原則を守れば機会損失はあれど、リスクや損失はほとんどありません。
中には優待クロスについて、市場の歪みを利用しているもので投資ではないという意見も聞かれますが、市場にせよ社会にせよある種の歪みや情報の非対称性を利用して利益を上げるのは当然のこと。
それを投資ではないと言うのなら、それはいささか投資の定義が狭すぎるだけかもしれません。資金をリスクに晒してリターンを得ようとする行為は全て投資だと、私は考えています。