株式投資型クラウドファンディング「イークラウド」で、都市型の新しい八百屋が登場。
以前聞いたことがあるお店でしたので、記事で紹介します。
<目次>
都市型八百屋の「株式会社アグリゲート」
イークラウドで新たに募集予告されているのは、都市型八百屋というユニークかつ時代に即した業態を展開する「株式会社アグリゲート」です。
・株式会社アグリゲート
募集期間:8/8~8/29
募集金額:1,000万円(上限6,000万円)
募集単位:40株(10万円)~200株(50万円)
*特定投資家は400株(100万円)、800株(200万円)も選択可
*募集は議決権制限がある甲種種類株式
アグリゲート社は、「仕入から販売までを一気通貫するビジネスモデルとITを組み合わせる」ことにより、質の高い青果を適正価格で提供することと高い利益とを両立させた新しい八百屋です。
そのメインブランドである「旬八青果店」のことは以前目にしたことがあり、面白い取り組みだと記憶していました。
どこで目にしたかは忘れましたが、カンブリア宮殿やガイアの夜明けでも取り上げられたらしいのできっとそのあたりのチャネルで見たことがあるのだと思います。
ビジネスモデル
アグリゲート社と「旬八青果店」の基本的なビジネスモデルは、自社バイヤーが全国各地を回って一般市場で規格外となる青果や、都心では珍しい地方の美味しい青果を発掘し、これを都心で販売するというもの。
こういった取り組みにより品質の高い青果を適正価格で販売し、かつ高い利益率を実現しています。その粗利益率は一般的なスーパーの約2倍、50%弱とのこと。
また青果だけではなく加工品や惣菜なども販売することで、食品ロスや想定通りの販売ができなかった場合のリスクヘッジを行っています。
またこれに加えて、自社開発システムで販売/発注/顧客データを統合することで人に依存しない管理分析システムを備え、効率的な販売・販促活動を行っているそうです。
このようなシステムは大手も取り入れているでしょうが、加えて次で説明する地域特化型の店舗展開が旬八青果店の特徴です。
出店戦略と株主優待
旬八青果店が通常の八百屋と大きく異なるのは、その出店戦略。
25坪程度の店舗をモデル店として、半径1km以内に居住者・オフィスワーカーのいる都心部に集中出店するという「超狭域ドミナント戦略」を採っています。
これにより青果の粗利益率は一般スーパーの約2倍である47%、売り場1平米あたり年間売上は一般スーパーの約4倍である300万円以上という高い効率と利益率を実現しています。
今回の案件では株主優待があり、出資者は出資金額に応じて店舗やオンラインでの割引、旬の野菜果物セットやギフトセットなどが送られます。詳細は案件ページにて確認してください。
その他の事項
今回の募集は、議決権制限株式である甲種種類株式での募集となります。
甲種種類株主は株主としての利益は受けられますが、株主総会におけるすべての議案で議決権を行使することはできません。
これををデメリットと見るかどうかは人それぞれでしょうが、私なら自分の経営センスがあるとは夢にも思っていませんので、経営に口を出したところで良いことはないでしょう。そう考えれば議決権がないことに、そこまでのデメリットではないと考えています。
アグリゲート社は上場会社であるオイシックス・ラ・大地株式会社(以下、オイラ大地社資本業務提携済みで、2023年秋ごろの子会社化も見据えて各種の提携を行っているとのことですから、EXIT先としてIPO(株式公開)だけではなくMBOの可能性もあり得るでしょう。
都心での八百屋という新業態は面白いと思うので、私も投資検討のためにもう少し情報を集めていく予定です。