不動産開発案件を扱うクラウドファンディングの「Victory Fund」から、お盆の最中に新案件が登場しました。
内容を見てみると、不確実性と高利率で天秤が揺れそうなファンドです。
<目次>
両国1丁目駅前プロジェクト
Victory Fundから予告されているのは、「両国1丁目駅前プロジェクト」です。
・両国1丁目駅前プロジェクト
募集開始:8/15 12:30~(先着式・後入金)
予定年利:8%
運用期間:12ヶ月
募集総額:1.8億円
保全など:優先劣後方式 劣後割合約3%
今回の案件は、両国駅から徒歩2分という駅近の案件。土地面積は68.85平米とのことです。
一の橋通りに接しているということから、場所としては以下のあたりでしょう。以下、ファンド内容から投資判断をしてみます。
ファンド詳細と投資判断
まず立地としては何の問題もなく、さらに現状はコロナからのインバウンド復活もあることから、商業施設や宿泊施設あるいはビジネス施設として土地の利用用途は多いと思われます。
ただし当面は小規模なコインパークとするという内容から、現状で土地の用途や売却先は決まっていない様子です(とは言え目処は付いているのかもしれませんが)。
希少な土地であることは間違いないので、売却先がうまく見つかれば化けるのは間違いないでしょう。
一方で土地面積が約70平米、下記外部サイトによると土地近くと思われる公示地価は110万円/平米でなので、土地の価値だけではファンド組成額を大きく下回ると予想されます。
また劣後出資も多くなく、年利8%の内訳はキャピタルゲインが6.5%と大部分を占めているため、リターンは土地の売却が首尾良く運ぶかどうかにかかっていると思われます。
開発の不確実性はあれど高利率は魅力的であり、天秤がどちらに振れるかは投資家の価値観しだいという意味では、Victory Fundらしいファンドと言えます。
私はこのファンド用の資金を用意していないので、今回は見送りです。
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