不動産投資型クラウドファンディングで、私が投資を検討しているファンドを二つ紹介。
今回はわかちあいファンドと不動産BANKです。
<目次>
わかちあいファンド大津石山
わかちあいファンドから募集が予告されているのは、滋賀県の開発型ファンドです。
・わかちあいファンド大津石山
募集開始:2/16 12:00~(先着式・前入金)
予定年利:5.7%
運用期間:12か月
募集金額:1,300万円
保全など:優先劣後方式 劣後比率20%前後
わかちあいファンドの新案件は、滋賀県大津市にある土地建物。建物は木造合金メッキ鋼板ぶき1階建という簡素な作りです。
所在はJR石川駅か徒歩3分。石川駅は有名ではありませんが、京都まで電車で15分という便利な場所です。
今回のファンドは、対象土地にテナント物件を新築するための取得資金等をファンド化するもので、物件完成後はテナントを誘致・売却することで償還を予定しています。
(ストリートビュー)
現在の投資状況と投資判断
わかちあいファンドは私の投資先の中でも、投資額が上位に入る事業者。
記事作成時点での投資総額は約900万円です。
1事業者への投資金額は全体の10%(≒1,000万円)を上限とするマイルールがあり、わかちあいファンドにおける投資額はそろそろこの上限に近づいているのが最近の悩み事。
今回のファンドは小粒ということもあり、最初は様子を見てなかなか埋まらないようなら投資したいと考えています。
ユニークな担保のファンド
すでに募集完了していますが、融資型クラウドファンディングのバンカーズからユニークなファンドが登場していました。
・FUNDiTファンド第1号
予定年利:3.5%
運用期間:12か月
募集金額:3,000万円
保全など:WEBサイト資産の譲渡担保設定契約、個人連帯保証
融資型のクラウドファンディングは、何らかの担保や保証のもとに資金を貸し付け金利を得るというのが基本的なスキームです。
その担保となるのは不動産であったり債権であったり様々で、もちろん担保がないものもありますが、本ファンドの担保は「借り手の保有するWebサイト」
具体的には、FUNDiT社が保有するWebサイトのコンテンツ・プログラム・データ・ドメイン・顧客情報、著作権や特許権、商標権や意匠権、運用マニュアルやノウハウ、連携するSNSアカウントなどおよそありとあらゆるWebサイト関連資産が担保となっています。
担保権を実行しなければならない場合は借り手と対立している可能性がある以上、Webサイトのガワやノウハウがあってもまともに運用できるかどうかは不明ですし、担保の換価性もそれほど高くはないと思われます。
おそらく本邦初の担保設定であり、個人的にはかなり面白そうで食指が動く内容だったのですが、さすがにこの内容のWebサイトは担保にするもんじゃないと判断して投資は控えました。
ただしこの判断は、あくまでも本ファンドに対するものだけです。Webサイトを担保にする、という考え方は興味を惹かれますし、そういったものもアリなのがクラウドファンディングの面白さです。
担保となるWebサイトの種類によっては、そこに何らかの価値が明らかに紐付いている場合もあるでしょうし、不動産のように安定的な価値を生み出すことのできるWebサイトもあるでしょう。Webサイトからもたらされる価値は永続しないとは言え、運用期間が1年前後のクラウドファンディング投資の担保にするのであれば適している場合もあると考えます。