今回は投資を少し離れて、ワーケーションという名目の実際はホテルや宿紹介シリーズ。今回は京都のユニークなホテルを紹介します。
今までの同シリーズ記事は下記をどうぞ。
<目次>
寺院一体型ホテル
今回紹介するのは、「三井ガーデンホテル 京都河原町浄教寺」。
名前の通り、ホテルが立地するのは四条河原町にほど近い、四条寺町を下がったところにあります。
寺院一体型というユニークなホテルで、寺院部分は元々この場所にあった浄教寺、正式名称は多聞山鐙籠堂浄教寺。平重盛と縁が深い、500年以上の歴史を持つ浄土宗寺院です。
ホテルの1階ロビーと寺院部分は壁1枚で隣接しており、その間にはガラスののぞき窓が付けられロビーから本堂を見ることができます。また希望すればこの本堂で朝のお勤めに参加し、その後は本堂内にある歴史的な品々を見学したり本堂の写真を撮ることも可能です。
(本堂の様子 出典:ホテル公式サイト)
もともと寺院が宿泊施設を所有することは、宿坊の例などを考えれば古くから行われてきたことです。
ただ寺院が現代的なホテルと融合するというのは珍しく、その背景には元銀行員であった住職の挑戦がありました。詳細は下記の記事に詳しく書かれていますので、あわせてどうぞ。
内装の様々なアートと機能的な部屋
ホテル部分は一見したところ、京都らしい落ち着いた印象の新しい建物に見えますが、実際は浄教寺の資材をうまく取り入れたつくりになっています。
具体的に挙げると、ロビーの柱の一部は浄教寺の伽藍に使用されていた古木を再利用したものであり、ロビーに飾られている動物を模したアートは建て替え前の寺院にあった木鼻(柱から突き出た部分)。
その他、フロントカウンターの背後にある装飾は寺院で使われていたものとレリーフを組み合わせ、仏教説話「一眼の亀」を伝えているとのことでした。
一方で部屋は新型ホテルそのままの機能的な作りです。バスタフブはなく各客室にはシャワーブースのみで、代わりにホテルには大浴場があります。
写真の部屋はモデレートツイン。部屋の種類はそれほど多くなく、ツインとクイーン、あとはトリプルくらいです。
夕食の紹介
今回はたまたま夕食付きのプランがありましたので、その紹介です。
なお夕食付きプランはいつもあるわけではないようなので、その点はご了承ください。夕食・朝食会場は「僧伽小野 京都浄教寺」です。
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食事処の様子、前菜3品(ぬた和え・手鞠寿司・スモークサーモンチーズ)+日本酒飲み比べ(玉の光・聚楽第・桃の滴)、海老真丈の椀物、お造りの三種盛り(イカ、マス、鯛)。
穴子の蒲焼きに紅白なますと蚕豆、手打ち十割蕎麦とろろ掛け、海老かき揚げの天茶、デザートは杏仁豆腐とフルーツ添えでした。
寺院ならではの大浴場
「三井ガーデンホテル 京都河原町浄教寺」の大浴場は、寺院のホテルらしい落ち着いた雰囲気となっています。
(男性浴場 出典:ホテル公式サイト)
(女性浴場 出典:ホテル公式サイト)
浴場の奥中央にあるのは、金沢の和紙専門店「紙あさくら」が制作したアート。男性浴場は「無常」を、女性浴場は「輪廻」を表しており、浴槽手前には手水鉢をモチーフとしたオブジェが設置されています。
大浴場は15時~10時まで入浴可能、宿泊者限定です。
「僧伽小野」の朝食
三井ガーデンホテル 京都河原町浄教寺は、朝食がかなりのオススメ。
夕食と同じ「僧伽小野 京都浄教寺」の会場では、三種類の和食「紫雲」、「光明」、「青蓮」と一種類の洋食「十方」が選べます。またこれらのメニューの一部は昼食で注文することもできます。
和食においては、お椀と八寸(胡麻豆腐、焼き魚、生麩田楽、出汁巻き、小松菜のお浸し、ご飯のお供3種)は共通で、メインとなる料理とデザートが変わる仕組みになっています。
(「光明」 メインは鯛の胡麻だれと精進天ぷら)
(「青蓮」 選べるメインのうち、穴子の柳川風)
(「青蓮」 選べるメインのうち、穴子のかぶら蒸し)
以上、河原町近郊というアクセス至便な立地にある「三井ガーデンホテル 京都河原町浄教寺」の紹介でした。