一連のmaneo問題の発端となったグリーンインフラレンディング(GIL社)、その運営元であるJCサービスから久々のお知らせがありました。
前回のお知らせからは数ヶ月(半年近く?)経ったでしょうか。
まだまだ安心はできませんが、少なくとも悪いお知らせではありませんでした。内容を紹介します。
<目次>
返済の状況
JCサービスからのお知らせ、全文は以下のリンクにて。
・グリーンインフラレンディングによるファンド資金の返済について]
まず一番気になるのは、もちろん現状がどうなっているかと、返済の見込み。
これについてはお知らせを見る限り、少なくとも悪い状況ではなさそうです。
これらの案件のうち、④におけるバイオマス発電所 2 案件(募集額合計約 21.0 億円)は既に契約締結が完了しております。
さらに、この度、新たにバイオマス発電所2案件(募集額合計約 6.0 億円)につきまして契約締結が完了しましたので、かかる契約に基づく入金を確保することによって、既に返済済みのものを含め、GIL社による募集総額(昨年 7 月末時点の残高)の85%程度については、今後の返済の目途が立つこととなります。(お知らせ内容より引用)
他の方の情報とも整合性があります
上記の内容は、他のブロガーの方が記事にされている内容とも整合性があります。
ファイアフェレット氏、けにごろう氏がそれぞれmaneoの元社長である瀧本氏に連絡を取り、遅延中の案件について聞き取りを行っています。
これらの内容と、上記JCサービスの情報との間に乖離はないように思えます。
(瀧本氏の情報ソースがJCサービスのみであれば当然乖離はないのですが、maneoマーケットとしても何らかの裏取りはしているだろうという推測です)
もちろん全てを信じるつもりはありませんが、少なくとも元本が全て欠損することはないし、再生エネルギーのプロジェクト自体は当初予定の通りでなかったとしても進んでいると、私は判断しています。
気をつけたいこと
それより一つ気になることがありました。次の部分です。
当社の契約におきましては、通常、一定の開発工程を進めることにより、契約に定める入金条件を達成することにより支払を受けていくことになります。
ところが、当社は、これまでに一部報道機関による推定を含んだ報道や、悪意すら感じられる一部ネット記事等の影響により、契約の解約や上記開発工程の大幅な遅れによる支払予定の延期などの被害を受けており、このような風評リスクに対して、慎重に対応せざるを得ない状況に置かれております。
そのため、開発工程を進めていくための関係者との調整等も慎重に進めざるを得ず、契約に基づく入金条件の確保には相当の時間を要しており、本年 6 月 27 日の発表以降、新たにGIL社への元本返済が完了していない状況となっています。
しかしながら、このような状況の下においても、当社は、関係者との調整等を地道に進めてきており、ここに来て、入金のトリガーとなる開発工程に係る条件整備に一定の進捗が見られる案件が複数出てまいりました。
赤字部分は自業自得ではあるのですが、例え相手に発端があったとしても、確実ではない記事を書いたり書き込みをしたりすれば、それは風説の流布に該当する可能性があります。
風説の流布は「合理的な根拠のない事実・うわさを」「不特定多数人に伝達されうる状態に置くこと」という要件で成立するからです(ちなみにツイートをリツイートしても対象になり得ます)。
相手が問題のある行動を起こし自分が被害を受けたからといって、自分自身が同様の行動をする免罪符にはなりません。
法治国家の住民であり、かつ合理的行動を旨とする投資家であるならば、やるべきことは騒ぎ立てることでも扇動することでもないはずです。
私は別にJCサービスを擁護するつもりはありませんし、そもそも私自身遅延案件を抱えていますので擁護する理由もありません。
しかしながら法人であるJCサービスが、上記赤字のような事を文書で表明するのはそれなりに重大です。そのことは認識しておくべきでしょう。