今回は不動産投資型クラウドファンディング「ASSECLI(アセクリ)」の話題です。
エボルゾーン社が運営するクラウドファンディングの特徴や詳細を紹介します。
まさかの第1号キャンセルから、出直しの第1号(実質第2号?)案件まで。
クラウドファンディングやASSECLI投資に興味のある方はぜひどうぞ。
2/21追記:運営会社の財務状況を追記しました。
<目次>
- 不動産投資型クラウドファンディング「ASSECLI」
- ASSECLIの特徴と、プレミアムバリューバンク社の実績
- 初回案件のキャンセルと、仕切り直しのボーナス案件
- 劣後構造と割合について
- 次回に期待
- (追記)PVB社の財務情報
不動産投資型クラウドファンディング「ASSECLI」
ASSECLIは、エボルゾーン社が運営する不動産投資型クラウドファンディング。
ソーシャルレンディング(=融資型クラウドファンディング)とは異なり、投資家の資金を貸し付けるものではありません。
投資家の資金を束ねて、不動産に投資するクラウドファンディングです(ただし、不動産を直接所有するわけではありません)。
ここ最近は不動産投資型クラウドファンディングが多く登場しています。
以下、ASSECLIの特徴です。
ASSECLIの特徴と、プレミアムバリューバンク社の実績
ASSECLIの特徴は以下の通り。
①1万円から投資可能
②利回りが4~8%
③不動産投資のプロが厳選した情報を提供
①については、一般的なクラウドファンディングのサービスと同じくらいの小口投資です。
②は後で紹介する初回案件の利回りが8%というところから来ているのだと思いますが、正直なところ不動産投資型クラウドファンディングの利回りはせいぜい5%。
それ以上というのは「どこかで無茶している」わけで、8%はオープニングセールのようなものと思った方がいいでしょう。
③については、運営母体のエボルゾーン社が取引実績1,000件以上というのが根拠の数字。
当然多くの知見があるわけで、その知見から優良な不動産を選んで募集が行われることが期待されます。
初回案件のキャンセルと、仕切り直しのボーナス案件
ASSECLIは2019年末に最初の案件募集を行ったのですが、ここでとある事件が起きました。
最初の案件がキャンセルになった、というものです。
・「ASSECLI 世田谷区 (1棟MS)ファンド1号」募集中止のお知らせ
私はまだ投資登録をしていなかったのですが、ニュースとしては耳に入ってきて、少し驚いた覚えがあります。
もっとも内容を見ていると、キャンセルの理由は「売却が予定より早くなりそう」というものでした。
しかしながら、対象不動産の売却時期が当初の予定よりも早まる見通しとなり、ファンドの運用期間が1ヶ月に満たない期間となってしまう事が想定されます。
1ヶ月に満たない運用期間では、投資家の皆様へ十分な分配が行えなくなってしまう為、止むを得ず募集中止と致しました。
この理由でのキャンセルなら、PVB社の目利きが正しかったということでもありますので、個人的にはしかたないと思っています。
そして仕切り直しの初回案件は、6ヶ月・8%という好条件で人気になりました。
次回案件にも期待です。
劣後構造と割合について
ASSECLIのような不動産投資型クラウドファンディングは、貸付でもなく不動産の実物を所有するわけでもありません。
そのため、出資した資金がちゃんと返ってくるような仕組みが必要になります。
不動産投資型の場合、その仕組みは「劣後出資」と呼ばれます。
事業者が投資家と同じ案件に出資を行い、損失が出れば事業者の出資分から損害を受けるような仕組みのことです。
ASSECLIの場合、初回案件の劣後出資率は22%。
劣後出資率は募集する案件ごとに違うようですが、おおむね20~30%くらいの間になるとのことでした。
次回に期待
2018年頃から多くの事業者が参入するようになった不動産投資型クラウドファンディング。
融資型(ソーシャルレンディング)と並んで今後も多くの事業者の参入が予定され、新しい投資方法として成長していくことを期待したいと思います。
ASSECLIの次の案件にも期待大。
できれば次は、もう少し規模が大きいか案件数が多く、投資家が無理なく投資できるようなものになればと願っています。
(追記)PVB社の財務情報
エボルゾーン社は非上場会社ですが、財務情報は官報に記載されています。
その内容、調べたところでてきました。
(https://catr.jp/settlements/d1602/39680 より引用)
本業で赤字だったら困るな、と思っていたのですが、純利益は多くないもののきちんと出ています。
そして利益剰余金も19億円近く積み上がっており、財務状況はこの規模の不動産事業者としては悪くなさそうだと判断しました。