株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」の話題です。
新しい案件の紹介、変わった点の紹介、エンジェル税制という節税策の紹介など。
ベンチャーやスタートアップ企業に投資を行うことができるクラウドファンディングに興味のある方は、ぜひごらん下さい。
<目次>
新案件は視覚障がい者向けソリューション、第2回募集
FUNDINNOで次に登場するのは、視覚障がい者向けのソリューション「ダイナグラス」。
ウェアラブル機器のカメラが周囲の情景を自動で認識・解析し、状況などを音声で視覚障がい者に伝えることができるというものです。
案件情報は下記のリンクよりどうぞ。
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事業者は「デジタルアテンダント社」。
これまでには対話形式AIを応用した接客システム「ダイナパートナー」をリリースし、一定の評価を得ているそうです。
メガネ型からペンダント型へ変更
接客型AI「ダイナパートナー」についてはおおむね好評だったものの、「ダイナグラス」については売上が立たず、これまでの事業計画は未達。
この理由のは、当初ダイナグラスは名前の通りメガネ型デバイスを予定していたところ、メガネについては「普段使い慣れている方がいい」と反応が今ひとつ。
そのためメガネ型ではなく、首からぶら下げるペンダント型として転換したため、開発計画に遅れを生じたことが理由とのことです。
視覚障がい者用機器を販売する商社との連携も始まり、英語認識AIも完成し海外での利用の展望も開けたダイナグラス。
視覚障がい者向け商品の潜在的市場は大きいと思いますが、その症状は個人で様々なだけに、汎用性のある製品を作ることができるか。
製品ができてさあ販路に乗せるぞというところにこぎ着けたとして、大資本や外資に横からかっさらわれるということがないのか、懸念もあります。
ただ懸念がないようなベンチャービジネスはそもそも存在しない、と言えるのもまた確かです。
潜在的需要は大きいだけに、楽しみな分野ではあると思います。
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エンジェル税制の説明
このデジタルアテンダント社の案件説明には、
「エンジェル税制:優遇措置B適用申請予定」
の一文があります。これについて説明します。
エンジェル税制というのは、ベンチャー企業などへの投資促進のために設けられている減税制度。
優遇措置AとBがあり、以下のような違いがあります。
優遇措置A:(ベンチャー企業への投資額マイナス2,000円)を、その年の総所得から控除
優遇措置B:ベンチャー企業への投資額全額を、その年の株式譲渡益から控除
優遇措置Aは2,000円の自己負担額がありますが、控除対象が総所得ですので、優遇措置Bよりもより幅広いと言えます。
(優遇措置Bは、そもそも株式譲渡で利益が出ていなければ使えません)
エンジェル税制の恩恵を受けるためには、確定申告をする必要があります。
詳細については、中小企業庁の下記のページに詳細がありますので、参考にしてください(上の図も、このサイトより引用しました)。
www.chusho.meti.go.jp
今後の予定も掲載されていました
少し前からだと思いますが、FUNDINNOのトップページでは「今後の募集予定」が掲載されています。
このすべてが確実に募集されるというわけではないと思いますが、今後の予定が分かるようになったのは改善だと思います。
株式投資型クラウドファンディングは、確実性のある投資ではなく、応援の気持ちで投資するものだと思います。
そういう意味ではこれまでのところ、大きな気球に入って海中散歩をするプロジェクトが一番夢があり、印象的でした(残念ながら、投資はできませんでしたが)。
また投資以外にも、日本のスタートアップ、ベンチャー企業がどんなビジネスプランを考えているのか、最先端のビジネスを勉強する意味で会員登録をするのもよいと思います。
実際私も、そういう勉強のために会員登録をしている側面があります。