リニューアルしたSAMURAI FUNDから、3/9にファンドの募集が行われます。
日本保証の債務保証が付いたファンドで、募集額は5.5億円という大型案件。
私も投資をしようと思っていますので、内容を紹介します。
<目次>
ファンドの概略
今回のファンドは、SAMURAI FUNDの登録人数が1万人を突破したことを記念してのもの。
登録人数がどういう推移をたどったかは分かりませんが、何にせよ一つの区切りとして喜ばしいことだと思います。
・1万人突破記念キャンペーンファンド
募集開始:3/9(月)12:00~
予定利率:8.0%
運用期間:6ヶ月
募集総額:5.5億円(最低成立金額:3.5億円)
担保:有り、日本保証による債務保証あり(後述)
貸付の仕組み
今回の貸付先は、「不動産事業者C」と匿名化されています。
基本的には実名化案件に投資したいところですが、これについては日本保証の債務保証があるためあまり気にしていません。
仕組みとしては一般的で、投資家から集めた資金をSAMURAI ASSET FINANCE社(SAF社)が不動産事業者Cに貸し付けます。
この貸し付けた債権に対し、日本保証が債権保証を行います。
担保となる対象不動産には、日本保証とSAF社の共同担保が設定されています。
結果として、担保あり・保証ありの案件となります。
貸付先の状況
不動産事業者Cの財務状況は以下の通り。
売上高がかなり変動していますが、利益は毎年上がっています。
直近の売上高17億円の会社に5.5億円を融資するのは難しい面もありますが、担保あり・債務保証ありなら一定の安定性は確保されていると思います。
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担保と保証
今回の案件の担保となるのは、以下のような不動産です。
満額の5.5億円が集まったと仮定すると、LTVは91%と高め。
評価額の方法もそれほど厳しくはないので、この価格通りで売却できるとは考えにくいです。
また、担保不動産が土地5筆・建物4筆に分かれていることから、もし隣接地でなければ実際の売却は長い時間が必要になる可能性はあります。
一方で、日本保証の債務保証は「元本残高、未収利息、遅延損害金その他一切の債務」。
「返済日から2ヶ月過ぎた時点で保証が発動」と条件も明確ですので、メインの元利保証手段はこちらだと思います。
日本保証はすでに、SAMURAI関連のファンドで6億円を超える債務保証をしています。
ただし日本保証の総債務保証残高(SAMURAI以外を含む)は、2019年12月段階で2,000億円を超えていますので、今回の5.5億円が追加されても多いとは言えません。
万が一日本保証自体がデフォルトしても、共同根抵当権がある不動産が担保になっていますので、元本が全損することは考えにくいです。
リスクとまとめ、私は投資しようと思います。
考えられうる最大のリスクは、SAMURAI FUNDと日本保証が両方デフォルトすることですが、ここまで心配するなら投資すべきではないと思います。
またSAMURAI FUNDと日本保証は業務提携関係にあり、身内同士で対応が甘くなる懸念はありますが、1回でもそれをやったらビジネスが崩壊します。
そのため、SAMURAI FUNDが今後も営業を続けるという前提なら懸念しても仕方ないというのが、私の判断です。
8%という好利率に目が行ってしまいがちですが、クラウドファンディングは分散投資が基本。
私も一部の資金で投資する予定です。