ガイアファンディングの話題です。
多くの案件が遅延状態にあるガイアファンディングの、現在の状況を記事で紹介します。
<目次>
2018年末の一斉延滞
ガイアファンディングの延滞の始まりは、2018年の末に全ての案件が一斉に遅延するというショッキングなものでした。
その時のお知らせは以下のページにあります。
www.gaiafunding.jp
これによると、ガイアファンディング(以下GF社)の延滞理由は資金繰りが詰まったためであること。
さらにその根本原因は、「GF社のプロジェクトは完成時に元利がまとめて支払われるもので、毎月利息が支払われるmaneoマーケットの仕組みにはそぐわなかった」というものだと分かりました。
これについて、どちらの過失がより大きいのかは分かりません。
ただ、大家であるmaneoマーケットが過失を逃れられるものでないことは間違いないでしょう。
パルティール社への引き継ぎと現状
この後maneoマーケットは支配株主の変更もあり、債権の回収についてはパルティール社に引き継がれることになりました。
そしてmaneoはGF社に対して貸金返還等請求訴訟を提起。
GF社は争う意思は見せてはいないものの、「無い袖は振れない」状態にあるようで、代表者はある意味で逃げ回っているような印象を受けました。
こういう場合はそのまま逃げ延びてしまうというのが最悪の想定ですが、GF社の場合少なくともアメリカに担保となる物件があることはまちがいありません。
法律が整備されていない国であればともかく、アメリカで担保として差し出された物件が横取りされているという可能性は低いと思われます。
もっとも、物件が完成しなければ担保を処分しても大幅な元本割れになり、そしてほとんどの物件は完成されていません。
つまり現状で担保を処分するよりも、物件の完成を待つ方が、元本回収の可能性は高くなるという状況になってしまっているわけです。
一部案件では返済が行われています
GF社は争う姿勢は見せないながらも、情報開示には消極的であり、事を荒立てないで済ませようとしている雰囲気を感じます。
現在は裁判所にて当事者双方の主張する契約内容、募集・契約締結に関する事実経過の審理が行われ、次回の弁論は5/13とのこと。
・ガイアファンディングの延滞案件に関する経過報告
一方で、テキサスレジャーパーキングファンドの1~5号(総額1.5億円?)については元金返済があるなど、一部の案件ではわずかながら前進が見られます。
日本、アメリカともにコロナ禍で騒ぎとなっている昨今、その問題の解決なしではこちらの問題も進まないかもしれませんが、また進捗があれば記事で紹介します。