シリーズ化したくない、maneoの遅延シリーズの話題です。
今回は京都市案件。案件の詳細は以下のページになります。
<目次>
案件の構造
本案件は以下のような立て付けになっています。
・貸付額 1億7,000万円
・担保構造 京都市南区 評価額1億4,500万円(第1順位)
京都市伏見区 評価額7,000万円(第2順位)
担保余力2,800万円
京都市南区の案件が貸付額に対する担保の84%、伏見区の案件が担保の16%を占めます。
伏見区の案件は第2順位であり、売却結果によっては大きな損失が出る可能性がありました。
そして伏見区の案件については、すでに競売は完了しています。
伏見区物件はすでに競売済み
伏見区物件の競売結果はこちら。BIT(不動産競売物件情報サイト)からの引用になります。
2,134万円という売却基準価格を見た時には「これは全損か?」とも思った(*)のですが、運良く基準価格を大幅に超え、評価額も超える7,500万円で売却ができました。
(*)先順位が4,200万円あるので、それに満たない売却価格では第2順位の配当はない
この結果、私の場合は案件1に対する投資額¥798,004に対し¥141,826(17.8%)が回収済みになっています。
伏見区の案件が担保総額全体に占める割合は16%だったので、伏見区の案件について言えば「想定以上の回収」ということになると思います。
南区の案件も競売開始
そして、残った一つ。調査に長い時間のかかった南区の案件も、競売情報が公開されました。
先ほどと同じく、BIT(不動産競売物件情報サイト)からの引用です。
bit.sikkou.jp
競売開始日が情報と一致、土地面積と床面積もほぼ一致なので、これでまちがいないでしょう。
売却基準価格が低いのは競売ではいつものことなので、問題はここからどのくらい金額が積まれるか。1億4,500万円をの査定がどこまで正確だったかは、今後分かるでしょう。
まだまだ続く延滞
maneo関連に関してはまだまだ延滞案件は多く、私も全投資額の1割程度が資金拘束されている状態です。
(分散投資のため、1割程度で済んでいるという言い方もできますが)
素早く全額を回収するのが理想ですが、それができなければ時間がかかっても多くを回収するのか、それとも早急な解決を望むのかは投資家次第でしょう。つまり、どちらにしても不満の声は出て当然です。
パルティール社には最善の判断と行動を望みます。それが、SAMURAI FUNDの評判にも繋がってくるでしょう。
今後も動きがあれば、遅延案件についても逐次情報を公開していきます。
【5/4追記】南区の案件も決着したようです
残る南区の案件も開札が行われ、決着しました。
結果としては残念ながら、満額の回収とはなりませんでした。
売却価格は約8,320万円、評価額に対して57.4%となります。
上記の結果と合わせ、おおよそ全体の7割の回収という結果となりました。
今回は評価額がどうかというよりも、足下のコロナ禍の中入札が行われたことによる時期的な問題が大きかったように思います。
(同時期に入札が行われた案件も、だいたい同様の結果となっていました)