上場不動産事業者の運営するクラウドファンディング「オーナーズブック」の話題です。
今回、突然ファンドの募集情報が飛んできて、少しびっくりしました。
少し特色のある案件ですので、軽く紹介したいと思います。興味ありましたらごらん下さい。
<目次>
「東京23区商業ビル底地・区分第1号第2回」の概略
今回募集開始となる案件は、「東京23区商業ビル底地・区分第1号第2回」。
概略は以下の通りです。
・東京23区商業ビル底地・区分第1号第2回
募集開始:5/20 10:00~
予定利率:5.0%
運用期間:25カ月
募集金額:1億6,000万円(抽選)
実のところ、今回の募集には少しびっくりしました。
ブロガー的情報網から、オーナーズブックはしばらく(夏頃まで?)案件募集をしないのではないか、という情報を手に入れていたからです。
ただ中身を見ますと、ああなるほど、となぜ募集をしたか分かるところもありました。
案件詳細と貸付先の情報
今回の案件は、物件1:千代田区外神田、物件2:墨田区東向島の2種類の土地建物を担保とします。
物件1:千代田区外神田の商業ビル底地。評価額:1億1,600万円
物件2:墨田区東向島の店舗・事務所(稼働率91%)。評価額:2億2,800万円
LTVは56%と、物件の所在を考えれば少なめ。
これは片方が底地(土地の所有権と使用権が分かれている場合の所有権)であり、万が一の場合に権利関係で処分が面倒になるリスクを考えてのことかもしれません。
貸付先は「ファイザック株式会社」。
①不動産売買事業、②不動産仲介(売買・賃貸)事業、③音楽教室運営事業、の3事業を行っているとのことです。
③の音楽教室は面白いですが、最近の新型コロナで先行きが不透明になっていることはまちがいありません。①、②にしても足下は不動産の売買が盛況とは言えず、先は読みにくいのではないでしょうか。
私が胸をなで下ろした理由
このファンドですが、調べていくと個人的に胸をなで下ろすことがありました。
というのも、このファンドの説明には以下の一文があったからです。
本募集による本借入人への貸付16,000万円(1億6,000万円)は、「東京23区商業ビル底地・区分第1号ファンド第1回(1126口)」における同社への貸付額18,000万円(1億8,000万円)の一部に対するリファイナンスとして元本支払いに充当されます。
本募集における貸付に際して本借入人から従来の貸付額との差額(元本2,000万円)の弁済を受けることにより、従来の貸付(1126口)は完済される予定です。
つまり、前回貸し付けた1億8,000万円のうち弁済があるのは2,000万円。残りの1億6,000万円はリファイナンス(借り換え)ということです。
いつもならリファイナンスは少し警戒してしまうのですが、この状況では「Cash is King」。手元現金を残しておこうというのは事業者として当然のことなので、リファイナンスを悪いとは言いません。
で、なぜそれで胸をなで下ろしたかというと、こういうことです。
前回のファンドに100万円以上投資してたりします。
今回、オーナーズブックの口座には相応の資金が滞留しているでしょうし、利率5.0%を考えると抽選で埋まるのは確実です。
ということは私の前回ファンドが返済されるのもほぼ確実ということになり、投資している身としては一安心。
その上で今回のファンドですが、口座に10万円ほど残っていますので再投資してみようと思います。
おそらく抽選で、100%以上埋まるのではないでしょうか。