利用している家計簿・資産管理サービス、マネーフォワードでデザインの変更がありました。
正直なところ「・・・うーん・・・」という感想で、これはどうなんだろうと疑問符が飛んでいました。
同じようなことをツイッターやブログで書かれている方が多かったので、勇気づけられて記事を書いている次第です。
<目次>
デザインはすっきり、ただし情報量は大幅減少
まず大幅に変わったのは、トップページのデザイン。
ここに大きく手を入れるのはかなり勇気がいる行動であって、良くても賛否両論、悪ければ非難囂々というのが関の山だと思います。
で、今回はどちらだったかというと。
(リニューアル前:https://www.lifehacker.jp/2013/10/131023moneyforward.html より引用)
↓↓↓
見ての通り、デザインはすっきりしてます。デザインは。
引き換えに、トップページからアクセスできる情報量は大きく減少しています。
どちらが重要だったのかは言うまでもなく、マネーフォワードという「家計簿や資産管理を一括で情報集約するツール」という立ち位置からすれば、情報量が大事でしょう。
全体的に見た目重視のリニューアル
入出金のページは一目で見やすくはなっていますが、アイコンを多用している関係上、視界内の情報量はこちらも減少しています。
なんというか全般的に、見た目重視実用性減少の作りになってしまっているのが残念です。
一番問題なのは、口座更新
そして一番改悪だと思っているのは、マネーフォワードの強力な機能であった「口座連携」がとても使いにくくなっていること。
これまでの口座連携はトップページから1クリックで行えましたが、リニューアル後はそのアクセスが遙か遠くなりました。
例えばウェルスナビを更新したければ、トップページから「口座」をクリック(1クリック)。
さらにウェルスナビをクリック(2クリック)。
個別ページの赤枠アイコンをクリック(3クリック)、これでやっと更新ができます。
さらに他のサービスを更新したければ、前に戻る(4クリック)、他のサービスを選ぶ(5クリック)、手動更新をクリック(6クリック)と、クリック数がどんどん伸びていきます。
リニューアル前はトップページから「更新」をクリックするだけで複数事業者でも更新できただけに、大幅な手間の増加です。
例えば5つの事業者を手動更新しようと思えば、リニューアル前は5クリックで済んだところ、リニューアル後は画面遷移も合わせて11クリックが必要になっています。
リニューアルの目的とツッコミ
今回のリニューアルの目的は、公式には以下のようになっています。
Web版とアプリ版の画面構成や機能が大きく異なっており、利用シーンごとに使い分けるなど難しい課題があることがわかりました。今回のリニューアルではそのような課題の解決を目指し、より利便性を高められるよういたしました。
デザインについて:
従来のWeb版サービスは、メニューや画面の構成がアプリ版と大きく違っていました。
今回のリニューアルで、ご利用環境にあわせてWeb版・アプリ版をご利用いただけるようにデザインを大幅に見直しました。
とありますが、それなら今までのWeb版はそのまま残せばいいだけで。
資産の一括更新、資産推移グラフやカード利用金額がプレミアム限定になったことも含めて、有料版のプレミアムに誘導したい気持ちは分かるのですが、ちょっとあからさますぎやしませんかね? というのが正直なところです。
そうは言っても
ひとしきり愚痴は言いましたが、それもこれまで。
マネーフォワードは最初の頃からお世話になっているサービスですし、多少使いにくくなったくらいで無料ならしかたないか、と思う気持ちもあります。
むしろ、こうなったら無料版がどこまで使いにくくなるのか、最後まで見てやろうという反骨精神というか天邪鬼根性がムクムクと持ち上がってきました。
以上、今回のリニューアルはどう言いつくろっても改悪であることは間違いないと思います。
それは認めた上で、私はもう少し使い続けようと思います。もちろん無料版で。
*【オチ】相当の声が来たようで、7/9から戻るようです。
追記:戻りました
7/9の未明にリニューアルの巻き戻しが行われ、無事元のデザイン戻りました。
おそらく徹夜だったと思われる技術陣の方々初め、お疲れさまです。
今回のことが教訓になり、これからも使いやすいサービスを提供し続けていただけることを期待します。