私のメイン投資はクラウドファンディング、貸付型と不動産投資型ですが、それ以外にも投資を行っています。
米国株等のいわゆる「王道な」投資のため、ロボットアドバイザーで投資中。
私が利用している3つのロボアドについて、その中身を比べてみましたので興味のある方はどうぞ。
<目次>
ロボットアドバイザー投資の中身とは?
ロボットアドバイザー投資は、同じリスクの中で最大のリターンを得られるように投資商品を組み合わせたものです。
(ROBO PROだけは、AIにより投資商品の組み合わせを変動させるため、事情がちがいますが)
ロボットアドバイザー投資において組み合わせる投資商品の中身は、ETF(Exchange Traded Funds:上場投資信託)と言い、何かの指標(日経平均とかNYダウとか)に連動するインデックス投資信託のようなものです。
インデックス投信と比べての利点は、上場しているために証券会社のどこでもリアルタイムでの取引が可能で、また一般的に管理手数料が投資信託より安いといったことが挙げられます。
今回の記事では、私が利用中のロボットアドバイザー3社(利用開始順にウェルスナビ、THEO、ROBO PRO)について、その投資対象の中身を比較してみます。
最大手、ウェルスナビ
まずはロボットアドバイザー最大手の「ウェルスナビ」から。
私は現在、ウェルスナビでリスクグレード最低の「1」で投資を行っています。
リスクグレード1は、以下の通り「株式25%:債券65%:その他10%」となります。
株式部分を構成しているのは、米国株(VTI)、日欧株(VEA)、新興国株(VWO)の3つ。
債券部分を構成しているのは、米国債券(AGG)、物価連動債(TIP)の2つ。
その他部分を構成しているのは、金(GLD)、不動産(IYR)の2つ。
以上、ウェルスナビの中身は合計7つのETFであり、3社の中ではもっともシンプルな構成になっています。
最も複雑なTHEOの構成
次に、お金のデザイン社が提供するロボットアドバイザー、THEO(テオ)。
私のロボットアドバイザー投資の中では唯一含み損を抱えている状態ですが、これはTHEOが悪いのではありません。
THEOのポートフォリオには、意図的にインフレヘッジ資産(不動産や現物、エネルギー等)を多く組み込み、それがコロナショックで多くのマイナスを生んだだけです。
THEOのETFの構成は、今回比較する3社の中ではもっとも複雑であり、実に17種類が組み込まれています。
株式部分を構成しているのは、VWO(新興国)、SPYV(米国割安株)、VPL(アジア太平洋先進国)、SPYG(米国成長株)、FEZ(ユーロ圏の大型株)の5種類。
債券部分を構成しているのは、IEF(中期米国債)、SJNK(米国ハイイールド債)、VMBS(米国住宅ローン担保証券)、LQD(米ドル建て投資適格社債)、TLT(長期米国債)、BWN(米国以外の先進国国債)の6種類。
その他部分を構成しているのは、XLRE(米国不動産株)、VTIP(米国物価連動国債)、IAU(現物金)、IXC(エネルギー関連株式)、DBC(14種コモディティ先物)、SLV(現物銀)の6種類です。
ROBO PROの構成は、ウェルスナビに似ています
最後にROBO PRO。
従来は金融機関にのみ開放されていたAI技術を、個人向け商品として初めて解禁した(*ETFマーケット向け)商品とのことで、個人的な注目株です。
ウェルスナビやTHEOでは、投資家のリスク選好度から商品を組み合わせて投資を行っていましたが、ROBO PROではリスク選好度による組み合わせの違いはありません。
なぜかと言えば、各商品の投資割合もAIが決定し、調整するからです。
ちなみにこれが7/6の割合で、株式が6割弱、債券が2割、コモディティが15%。
けっこう攻めた構成になっていますので、AIとしては現状を「強気」とみている、ということなのでしょうか。
株式部分を構成しているのは、米国株(VTI)、日欧株(VEA)、新興国株(VWO)の3つ。
債券部分を構成しているのは、米国債券(BND=AGGとほぼ同等)、新興国債券(EMB)、ハイイールド債(HYG)の3つ。
その他部分を構成しているのは、金(GLD)、不動産(IYR)の2つ。
ROBO PROに組み込まれているETFは、全部で8種類。
株式部分とその他部分はウェルスナビと共通なのは、偶然なのかそれとも何か理由があるのでしょうか。
まとめ:3社比較では、THEOが異彩を放ちます
3社の組み入れETFをまとめてみました。
(ウェルスナビとTHEOは、あくまでも私の設定したポートフォリオにおける組み入れETFなので、別のポートフォリオでは違うETFが組み入れられている可能性はあります)
こうしてみると、AIの有無を除いてはウェルスナビとROBO PROはほぼ同じ。
違うのはウェルスナビが物価連動債、ROBO PROは世界全体の債券を取り入れているというところです。
一方でTHEOは組み入れ銘柄数、その内容ともに異彩を放ちます。
なんと言いますか、勝手な感想になりますが「意地でもウェルスナビと同じ構成にしないぞ」という意気込みすら感じました。
組み込み銘柄の違いがどう影響するかについては、引き続きウォッチしていきたいと思います。