不動産投資型クラウドファンディング「A Funding」の話題です。
1号案件を募集してからしばらく音沙汰がなく、少し心配だったのですが、ここに来て再始動。
2号・3号案件が同時に募集されることになりました。
<目次>
運営会社について
A Fundingの運営会社は、「Ambition社」。
賃貸管理と中古不動産の再販事業を二本柱に、不動産テック事業や海外システム事業まで手がけているマザーズ上場会社です。
事業領域の不動産テックやシステム事業から、クラウドファンディングのA Fundingが誕生したのでしょう。
創業以来毎年増収を続けており、今期で13期連続の増収。
コロナウィルスの影響下で前年同期比109.3%は立派な経営数字だと思います。
(引用元:https://global-assets.irdirect.jp/pdf/tdnet/batch/140120191114427390.pdf)
案件情報:2号
今回募集されるのは、2号案件と3号案件。
まず2号案件については、下記の通りです。
・A funding 2号 不動産特定共同事業
募集開始:7/22 10:00~
予定利率:5%
運用期間:7ヶ月
募集総額:840万円
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2号・3号ともに共通で、7/22 10:00~7/24 17:00は1号案件に募集した方向けの優先募集期間となります。
物件は大江戸線「西新宿五丁目」徒歩4分のワンルームマンション。
案件説明では「自社物件」となっていますので、すでにAmbitionが所有している案件をクラウドファンディングで取得し、リノベーションして売却するという仕組みのようです。
案件情報:3号
・A funding 3号 不動産特定共同事業
募集開始:7/22 10:00~
予定利率:5%
運用期間:7ヶ月
募集総額:854万円
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こちらもAmbitionの自社物件、西新宿にある11階建て最上階のワンルームマンションをクラウドファンディングで取得、リフォームして販売するという内容です。
A Fndingの特徴、気になることなど
一つ気になることとして、A Fundingでは資金の拘束時間が比較的長いことが挙げられます。
今回の案件も募集は7月下旬ですが、実際の運用期間は9月末から。
さらに案件終了後の分配が1ヶ月後になりますので、7ヶ月の運用期間とは別に+3ヶ月ほど資金の拘束期間が生まれます。
資金の拘束期間は実質的な利回りの低下を生みますので、この点は今後改善を望みたいところです。
またA Fundingは不動産投資型クラウドファンディングの特徴として、優先劣後方式を採用しています。
これは同じ案件に投資家と営業者が同時に投資を行い、かつ損害が出た場合は営業者の投資分から損失が出る仕組みで、投資家の元本が守られると同時、投資家と営業者の利害が一致する仕組みになっています。
全体のうち営業者が拠出する割合を劣後割合と言い、この割合が高いほど投資家の元本は守られます。
(代わりに、投資家が出資できる金額は減りますが)
投資開始が近づくと、投資家向けのドキュメントが公開されます。
その中の「電子取引に係る重要事項説明書」の中に劣後割合が明記されていますので、投資の際には確認しておきましょう。