貸付投資の「Funds(ファンズ)」の話題です。
サービス開始当初から鳴り物入り、堀江貴文氏が言及したこともあってブレイクした印象のある事業者で、人気の一方で案件が少なく、ほぼ全ての案件が短時間で蒸発する状況が続いていました。
その状況が今後、緩和するかもしれません。
<目次>
プレスリリースの内容
先にも書きました通り、Funds最大の問題は「とにかく案件がない」こと。
募集される案件はほぼ全てが短時間(瞬間)で蒸発してしまう、激戦状態が続いていました。
この状況は今に始まったものではなく、2019年のオープン直後から同様の状況。
途中で抽選式も導入されましたが、私の記憶では抽選式が募集枠割れしたことは一度もなく、それどころか毎回競争率は5~10倍という状況になっていました。
言わば需給バランスが崩壊していた状態ですが、ようやくそのバランスが改善されそうです。
先日Fundsはプレスリリースの中で、前回満額募集となった「フリークアウト広告事業ファンド」の第2号ファンドの発表、そして今後当面の目標として、1ヶ月あたり10億円程度のファンド募集を行う方針を発表しました。
(↓前回の案件)
ファンド増加の背景や狙いについて、Fundsにインタビューをしていますので、近日中にその記事も紹介したいと思います。
フリークアウト広告事業ファンド#2
今回募集される「フリークアウト広告事業ファンド#2」の詳細は以下の通り。
1ファンド2億円という、Fundsの案件としてはかなり大きめの案件です。
・フリークアウト広告事業ファンド#2
募集開始:10/23 19:00~
予定利率:1.8%
運用期間:15ヶ月
募集総額:2億円
担保など:無し(マザーズ上場 フリークアウトHD社へのリコースローン)
フリークアウトHD社は持ち株会社で、フリークアウト社は国内外(海外15カ国)で、アドテクノロジー事業等を展開するマザーズ上場企業。
どちらかと言えばBtoB向けの企業なので、2億円を1.8%で借りる目的は、資金調達チャネルの多様化という側面が主であると思われます。
(追加して、Fundsとフリークアウトは伊藤忠商事が共通の株主であることも理由のようです)
案件の詳細、FOCF社を挟む意味
案件の詳細は、フリークアウトの#1ファンドと同様、関係会社(FOCF社)を介した、フリークアウトHDへのリコースローンの形を取ります。
(*リコースリーン:借り手、この場合フリークアウトHDの全財産が、返済資金となるようなローン)
投資家とFOCF社との金銭関係は「投資」なので、仮に損失があっても補填することはできません(損失補填の禁止)。
しかし、FOCF社とフリークアウトHDとの関係は「リコースローン」なので、フリークアウトHDはFOCF社への返済義務があり、かつ万が一の場合はフリークアウトHDがFOCF社を救済することも可能です。
これが間にFOCF社を挟む意義であり、Fundsの案件の大きな特徴と言えます。
極楽湯案件登場! 優待付き!
Fundsではもう一つ、極楽湯の案件も登場しました。こちらは抽選+先着の二段構えとなる案件です。
・極楽湯RAKU SPAファンド#1
募集開始(抽選):~10/27 10:00
募集開始(先着):10/30 19:00~
予定利率:2.0%
運用期間:6ヶ月
募集総額:5,000万円(うち、3,000万円が抽選)
担保など:無し(JASDAQ上場 極楽湯HDへのリコースローン)
このファンドは2.0%、6ヶ月という条件ですが、投資家優待があります。
【対象】1万円以上の投資をした全員
【優待】①「RAKU SPA Cafe浜松」のフリータイム料金(最大1,240円)が5回まで20%オフになる優待券
②「RAKU CAFE 門前仲町」の利用料金が期間中何度でも20%オフになるFunds優待券
この優待のために投資するのも「アリ」ですね。良く使う人なら、リターン以上のベネフィットがある優待です。
今後関西圏でも、こういう優待が使える案件を期待します!(実は、極楽湯は京都に店舗がないのですけどね・・・汗)