SBIソーシャルレンディングの話題です。
現状、融資型クラウドファンディングでは日本最大級の集金力を持つ、と断言してしまってもいいでしょう。
その集金力の試金石になる案件が、明日登場します。
<目次>
SBISLメガソーラーブリッジローンファンド33号
明日から募集が開始となる案件は、「SBISLメガソーラーブリッジローンファンド33号」。
・SBISLメガソーラーブリッジローンファンド33号
募集開始:10/23 10:00~
予定利率:8%
募集総額:41億円
担保など:事業用地の地上権(換価困難のため、評価額情報なし)
予定利率8%と高く、今までのSBIソーシャルレンディングなら瞬間蒸発待ったなし、という案件でしょう。
しかし今回は、募集金額:41億円という圧倒的な枠があります。
これまでのSBIソーシャルレンディングの募集額は、最大でも20億円台だったので、いきなり30億円台をすっ飛ばしてきました。
しかも今後も追加募集が予定され、総額は48億1,000万円になるとのことです。
スキームは従来通り、ただ注意は必要です
今回は太陽光発電の事業者への貸付であり、仕組みとしては従来通り。
太陽光発電所の所在は熊本県水俣市。土地面積は40万平方メートル以上で、売電価格は「21円/kWh」です。
これまでのところ、SBIソーシャルレンディングの太陽光ファンドで貸倒が起きた事実はありません。
しかし過去は未来を証明しませんし、この案件は万が一が起きた場合、出資金が大きく損害を受ける可能性があります。
大きな損害を受ける可能性の話
なぜ大きな損害を受ける可能性があるか、主たる理由は担保です。
本案件の担保は「事業用地の地上権」であり、換価困難、つまりお金に換えにくいということです。
万一の場合、太陽光発電の事業そのものがコケたら、出資金は全損する可能性も否定できません。
また、太陽光事業の実施期間中の純収益は72億8,800万円、収益価格の合計(推測ですが、純収益の合計をDCF法で割り戻したもの?)は49億3,000万円。
収益評価額49億3,000万円に対し、貸付総額が48億1,000万円なので、ほぼフルローンで貸していることになります。
もちろん、太陽光事業が予定通り立ち上がる方が可能性が大きいからこそ、SBIの看板を背負ってファンドの募集を始めたという側面もあるのでしょう。
しかしそうでない可能性もあるわけで、その点は確実に認識の上、投資をお願いします。
私個人の意見としては、なかなか強気な案件を持ってきたな、というのが正直なところです。
それとも、40億円を超える案件でも集めきれるという自信があるのかもしれません。クラウドファンディングが今後も発展していく中では、募集金額というのは乗り越えなければならない壁になりますので、今回の案件には注目しています。
なお、あくまでも私の場合で判断するなら、本案件への投資する最大額は50万円です。
(もっとも、今はそんな資金はありませんが)
オーダーメイド型募集当日の注意
もう一つ、今後のオーダーメイドローンファンドの募集においても共通する注意点があります。
募集開始直後のアクセス集中を緩和し、サーバ負荷を軽減するため、オーダーメイドローンファンドの募集前後では「クイック入金サービスを一時休止する」、とのことです。
具体的には、オーダーメイドローンファンドの募集当日、募集時間(午前10時)を挟んだ午前9時半~午前11時の期間で、クイック入金がストップします。
この措置は今回の「SBISLメガソーラーブリッジローンファンド33号」のみならず、当分の間募集されるオーダーメイドローンファンドに適用されます。
「クイック入金ができない!」と慌てることのないように、押さえておきたい情報です。