今回は、クラウドファンディングのプラットフォーム企業の話題です。
今後のファンド組成拡大に期待できるニュースが入ってきました。
しかも拡大される予定の企業は、別の事業者でも聞いたことのある名前。最近、こういうクロスオーバーが増えてきたようで、クラウドファンディングの展開を感じています。
<目次>
FUELといえば、CRE Funding
FUELという会社は、ファンド募集ではなくプラットフォーム会社なので、あまり表に出てくることはありません。
どちらかと言えば有名なのは、CRE Fundingではないかと思います。
CRE Fundingは、東証一部上場会社のCREが運営するオンラインファンドです。
物流・工業施設という、これまでのクラウドファンディングではあまり出てこなかった案件に投資でき、さらに東証一部の保証まで付いている堅いファンド。
実際、CRE Fundingにおけるこれまでの案件は全て満額募集となっていますし、私も300万円以上を投資しています。
朗報:提携相手が増えました
FUELは前述の通りプラットフォーム企業ですので、設計上では複数の企業のオンラインファンドを取り扱うことができます。
今は単に、FUELのプラットフォーム上で募集しているオンラインファンドが、CRE Fundingだけだったということです。
この状況に対して、改善の朗報が入りました。
FUELは東証一部上場、日本商業開発株式会社との業務委託&提携を発表しました。
https://www.fuelgr.co.jp/list/info/2020/11/release-417/www.fuelgr.co.jp
これにより、日本商業開発が持つ独自のビジネスモデル、「JINUSHIビジネス」へ投資できる予定となりました。
FUELを通しての新しい投資機会、登場が楽しみです。
すでにプラットフォームはありますので、権利関連やファンド組成の準備が整えば、意外に早く最初のファンド募集が始まるのではないでしょうか(推測ですが)。
JINUSHIビジネスって、あれ?
JINUSHIビジネスというのは、名前の通り「地主」になるビジネス。
「土地に建物を建てず、転用性の高い土地を購入して、テナントと借地契約を締結し、安定的な利回り商品として運用、最終的にはプライベートREITなどに売却する」という仕組みになっています。
クラウドファンディングに詳しい方は、JINUSHIビジネスという名前に聞き覚えがあるかもしれません。
かつて貸付投資のFundsで、JINUSHIビジネスを募集していました。
募集金額7,000万円、投資期間2ヶ月という短いファンドで、資金調達のチャンネルを増やすことと同時に、JINUSHIビジネスの認知度を上げることを目的としています。
クラウドファンディングの展開
JINUSHIビジネスがまずFundsで募集を行い、そこである程度の手応えを得たということでしょうか。
Fundsのプラットフォームを使い続けるのではなく、FUELと組んで自前で融資型クラウドファンディングを立ち上げる、という選択肢を採ることになったようです。
FUELプラットフォームにとっては、CRE Fundingに続いて2つめのサービス開始であり、いずれも東証一部上場の安定した財務基盤を持っている会社だけに、安全性の高いファンドが登場することが期待されます。
今後、クラウドファンディングを利用した資金調達がさらに広まってくることを、楽しみに待ちたいと思います。