maneo関連の遅延案件に関する続報です。
これまで停滞していた案件に、一つの動きがありました。これが今後、状況の打開につながることに期待です。
<目次>
北海道案件の続報
maneoでは残念ながら多くの案件が遅延状態にありますが、今回の話題はその一つ、北海道の案件です。
上記の通り、担保案件は北海道の札幌市と旭川市に2件あります。
土地が広いことから一瞬パチンコ店の可能性も考えましたが、それにしては延べ床面積も広いので、何かの商業施設かもしれないと推測しています。
LTVは91.4%、よほど運良く売却できなければ元本の一部は毀損するでしょう。後の問題はどのくらいで売れるか、です。
これまでの経緯
本案件のこれまでの経緯は、以下の通り。
3.前回報告時からの回収活動について
前回ご報告のとおり、引き続き、事業者FEは、
(1)収益物件の売却の促進策となる、出資対象不動産の賃借人たる運営会社の事業譲渡に向けた対応を待ちつつ、
(2)一方、現状のまま購入を検討する外資系ファンド2社にも購入打診の申し入れを継続しているものの、特段の進展はない状況との報告を受けております。
また、パルティール社から事業者ANに対し、maneo株式会社が登記を留保していた、事業者ANが事業者FEに貸付を行った際に設定した根抵当権への質権設定のための必要書類提出の交渉を重ねておりますが、依然として協力姿勢が消極的であることを受け、パルティール社は、貸金返還請求訴訟の申立てをいたしました。
事業者FEには運営会社からの賃料は通常どおり入金されており、事業者FEは事業者ANに対して、その入金額から利息相当額を返済金として支払っております。
1月28日に事業者ANから当社にも815万3,366円の送金がありましたので、この入金分につきましては、投資家の皆様に対して2月25日に分配をいたします。
重要なのは赤字部分だと思います。
AN社は確か、かつてmaneoと資本提携したUBI社(あるいはUBIファイナンス社)のこと。C社とAN社のどちらかがUBI、もう一つがUBIファイナンス社だったように記憶しています。
maneoでもC社、AN社の案件は多く募集されていました。
所感や感想
パルティール社が事業者AN(UBIもしくはUBIファイナンス)に対し、根抵当権へ質権設定するための書類を求めたものの、協力姿勢は消極的であることを受け、パルティール社はAN社に貸金返還請求訴訟の申立てをしています。
事実関係だけを考えると、パルティールがmaneoの仲間内を訴えた、ということになります。
AN社が質権設定の書類を渋った理由については色々考えられますが、憶測の域を出るものではないので文字にするのはやめておきます。願わくはこれが出来レースではなく、状況を打開するための有効な手立てであればいいと思います。
また、下記の案件はFF社経由OO社という貸付で、現況はこの案件と同じ(貸金返還請求訴訟の申立を行ったところまで同じです)。
事業者のアルファベットは異なりますが、おそらく根っこは同じなのでしょう。こちらについても、今後進捗があれば記事で紹介します。