不動産投資型クラウドファンディングの事業者、「WARASHIBE」の話題です。
利率、運用期間、募集総額も抽選倍率も手頃で、投資しやすい事業者と言えるのではないでしょうか。
事業者の基本状況、特徴などについて紹介します。
<目次>
WARASHIBEの運営母体
WARASHIBE(ワラシベ)は、株式会社SATASが運営する不動産投資型クラウドファンディング。
WARASHIBEの名前は昔話「わらしべ長者」から来ており、「昔話『わらしべ長者』が1本の藁から始まるように、『WARASHIBE』という商品が皆様の不動産投資の第一歩でありたい」という思いを込めてのサービス名です。
運営母体の沿革
SATAS社は1999年に創業し、不動産特定共同事業の免許サポートや運用アドバイザーとして事業を展開、さらにオリジナルブランド不動産「ゆうゆう倶楽部」の運用を行い、同時に不動産の取得、売却、リフォーム、仲介などに携わり不動産のノウハウを蓄積していったとのこと。
その「ゆうゆう倶楽部」は2020年11月に終了し、創業から10年後の2019年にWARASHIBEのサービスをローンチしたそうで、不動産の総合運用会社→クラウドファンディングに参入という、不動産投資型の事業者としては標準的な沿革の会社だと思います。
SATASの代表者は「小林 秀豪」氏。調べた限りではネガティブ情報はありませんでした。
またSATAS社は、JASDAQ上場のGFA社と2020年に資本・業務提携契約を行っています。
下記のプレスリリースでは、「SATAS社は今後3年間で総額200億円規模の不動産を取得しWARASHIBEでの運用を予定している」とあり、今後多くの案件が募集されることが期待されます。
案件の特徴
WARASHIBEの案件は、「年利4~6%、運用期間数ヶ月~1年、募集総額数千万円~1億数千万円、抽選方式」という条件になります。
例えば、直近の案件は次の通り。
・世田谷区 経堂Ⅱ
予定利率:4.5%
運用期間:6ヶ月
募集総額:8,000万円(募集実績 1億3,010万円:163%)
世田谷区経堂の駅から10分ほど、2018年に大規模修繕を行っており、直近で空き室が出た際にも数週間で入居が決まるなど人気の案件で、家賃収入が減るおそれは少ない案件、との説明があります。
WARASHIBEによる劣後出資(元本・分配金の損失をまず営業者が負担する仕組み)もありますし、良質な不動産であることを合わせて考えると、安定性の高い案件だと思われます。
驚きの劣後比率と、「解約可能」という特長
直近の「世田谷区 経堂Ⅱ」案件では、劣後比率(営業者の出資割合。元本・分配金の損失は、まずこの劣後分から負担される)が驚きの値になっています。
不動産投資型クラウドファンディングの場合、事業者によっても異なりますが劣後比率は10~30%が一般的。
それに対してこの案件の劣後比率は6割超えと高く、投資家の元本がより強固に守られる作りになっています。
またもう一つの特長は「解約・譲渡可能」。
「3,000円+税」という比較的安い手数料で解約や譲渡が可能なので、クラウドファンディングの欠点である流動性の低さを補うことができるようになっています。