上場会社への融資型案件を行うプラットフォームを運営する、「FUEL(フエル)」が立て続けに2件の提携を発表しました。
しかも一つは、クラウドファンディングで名前を聞いたことがある事業者。内容を紹介していきます。
<目次>
その1:高島屋子会社との業務提携
2021年4月12日、FUELは東証一部上場・髙島屋の金融子会社「髙島屋ファイナンシャル・パートナーズ社」と、業務提携を発表しました。
この業務提携で、FUELと髙島屋ファイナンシャル・パートナーズ(以下、TFP社)は、貸付型クラウドファンディングを協同して推進することになるそうです。
見たところTFP社は髙島屋の顧客データを元に、オンラインよりもFtFなどできめ細かいサポートをする金融会社というイメージです。
ファンド組成予定は2021年夏、独自サイトを立ち上げての募集となるようです。
(これまで通りであれば、独自サイトであってもマイページは共通なので、新たな会員登録などの作業はいらないと推測されます)
プレスリリースでは「FUELとTFPがプロの視点で独立した審査を実施し、クリアした投資案件を紹介する」となっています。実際の案件が楽しみです。
その2:さくらさくプラスグループとの業務提携
もう一つの提携先は、4/16に発表されました。
保育事業を展開する、マザーズ上場の「株式会社さくらさくプラス」との提携です。
「さくらさく」で思いついたのですが、さくらさくプラスの関係会社である「さくらさくみらい社」は、かつて不動産投資型クラウドファンディングの「CREAL(クリアル)」で登場したことがありました。
同じ事業体が、複数のクラウドファンディングの類型や事業者で募集を行うというのは、クラウドファンディングが企業にとっての資金融通手段として根付きつつある様を見るようで、個人的にはとても嬉しく思っています。
さくらさくプラスファンドの詳細
現在FUELとさくらさくプラスは、新ファンド募集に向けての準備をいるとのことです。
ファンドの公開と募集は、FUELのブランドである「FUELオンラインファンド」で行うということで、すでにFUELオンラインでアカウントを持っている人は、そのまま投資することができます。
現在FUELオンラインファンドでは、4月中旬公開予定の大型ファンドが控えていますが、果たしてこれがさくらさくプラスのファンドなのか、それとも異なるのか。
いずれにせよ、これからFUELで取り扱われる上場会社案件は増えていくと思いますので、投資登録がまだの方は下記のリンクから登録いただければ幸いです。
FUELのこれまでの融資先
FUELは融資先クラウドファンディングのプラットフォームを運営する会社で、自社ブランドのプラットフォーム「FUELオンラインファンド」、もしくは各社の名前でプラットフォームを運営しています。
CRE Fundingでは、東証一部上場のCREグループの物流関連不動産を担保とする案件を募集中。
また独自ブランドのFUELオンラインファンドでは、同じく東証一部上場のADワークスグループの案件を募集しています。
融資型クラウドファンディングで起きている問題から、最近は保証付き案件や上場会社案件が重視される傾向にあります。
FUELではこれらに続いて今回2件の提携が発表されたわけで、実際に募集されるファンドがどのようなものになるか、今後のさらなる展開とともに楽しみにしています。