貸付投資のプラットフォームを運営する「Funds(ファンズ)」から、たぶん史上初のファンドが登場しました。
貸付投資と銘打っているのに貸付を行わない、つまりリスクが低い投資。
少し長くなりそうなので、前後編に分けて紹介します。
この記事は前編で、後編はこちらです。
<目次>
NFTマーケットプレイス「ユニマ」広告事業ファンド#1
今回募集される案件の概略です。
貸付先は東証一部の「株式会社モバイルファクトリー」。
同社が運営する、NFTマーケットプレイス「ユニマ」の広告事業に対する貸付となります。
・NFTマーケットプレイス「ユニマ」広告事業ファンド#1
募集期間(抽選):~5/18 10:00
募集期間(先着):5/20 19:00~
予定利率:1.8%
運用期間:3ヶ月
保全など:モバイルファクトリー社に対するリコースローン

NFTマーケットプレイスは何かという紹介のためには、まずNFTの概略を理解することが必要です。
私はこのあたりにはそれほど詳しくありませんが、ざっくりまとめてみました。
(正確に言えば細部は異なるでしょうが、そこは一つご笑覧を)
NFTについて
NFT(Non-Fungible Token、代替不可トークン)とは、ブロックチェーン派生技術の一つです。
無形のものを含めたあらゆるものを引換券化(=トークン化)し、その所有者をブロックチェーン上で証明することにより、有形無形を問わずあらゆるものに固有の価値を持たせることができるようになったものです。
先日あった、ツイッターの最初の呟き「ツイッターセットアップしたぜ」が約3億円で落札されたというニュースも、ツイートそのものをトークン化してオークションにかけたというわけです。
NFTを用いることで、デジタルアートやゲームアイテムなどもトークン化し売買することができるようになります。
ユニマというのは、このトークンの生成と販売を行うプラットフォームを指します。
「駅メモ!Our Rails」
モバイルファクトリー社は、スマートフォンで楽しめる既存の位置ゲーム「駅メモ!」に、NFTを活用した「駅メモ! Our Rails」の提供を予定しています。
NFTを利用することで、従来の位置ゲームや、ゲームを盛り上げるフェア機能に追加して、仮想空間上の駅を保有して利用料の一部を獲得できる「ステーションオーナー機能」が追加されます。
駅の所有権を獲得すると、その所有権はブロックチェーンで記録され、改変や捏造することができなくなります。
フェアが盛り上がればゲーム内のアイテムが獲得でき、フェアの開催料の一部がステーションオーナーへ還元されるという仕組みで、買えるかどうかはさておき私が京都駅の権利を購入すれば、ゲームが盛り上がる限りある程度の収入が得られるということになります。
投資商品として見た場合
今回の案件の貸付先は東証一部の会社であり、利率1.8%3ヶ月という条件から考えても、銀行融資に代わる資金調達・・・ということではないのは明らかです。
企業の公式コメントに
「ファンドの組成を通じてより多くの方に我々が提供する「ユニマ」を認知いただき、モバイルファクトリーが先導して新しいエンタメの形を提供して参ります」
とある通り、今回のファンドはマーケティングが目的ですから、案件のリスクは皆無とは言いませんが低いでしょう。
面白そうなので、デポジットに残った資金を投入します。
後編は、以下のような内容がメインになる予定です。乞うご期待のほどを。
・NFTマーケットプレイス「ユニマ」広告事業ファンド#1 がなぜ、「貸し付けない貸付ファンド」なのか
・Funds登録だけでもらえる特典と、投資家特典
・色々聞いてきた話