フォリオ社のロボットアドバイザー、「ROBO PRO(ロボプロ)」の話題です。
ロボットアドバイザーで良く言われる「手数料が高い」問題について、掘り下げて調べてみました。
この記事は【後編】です。前編はこちら。
<目次>
ROBO PROの手数料
前編ではROBO PROの手数料と、ROBO PROが実際に行っているリバランスのための手数料を比較し、
・ROBO PROの手数料、税込1.1%は割高ではない
・ROBO PROの行っているリバランスを手動で行おうとすれば、経費は年2%になる
・ROBO PROのリバランスはこれまで効果を上げている(リバランスがないとパフォーマンスは約8%低下)
ということを説明しました。
後に残っている問題は、「そもそもROBO PROのパフォーマンスは、他のロボットアドバイザーや各種指標と比べて優れているのか?」という点です。
後編では、この点を調べていきます。
比較のベンチマーク
比較するためのベンチマークになるのは、「2020年1月15日~2021年1月15日」におけるロボプロのパフォーマンス、「+13.99%」です。
(*手数料はすでに控除されています)
ロボアド最大手のウェルスナビには、期間指定の値動きデータが見当たらなかったので、楽天のロボアドである楽ラップで比較することにします。
また代表的なインデックス指標として、TOPIX及びS&P500にも登場願います。
比較結果
結果、「2020年1月15日~2021年1月15日」のパフォーマンスは以下のようになりました。
「楽ラップ1」「楽ラップ3」「楽ラップ5」というのはそれぞれ、楽ラップのリスクグレード1(最低)、3(中間)、5(最高)におけるパフォーマンスです。
(引用:楽ラップは https://wrap.rakuten-sec.co.jp/operation/commentary/
S&P500は https://jp.investing.com/indices/us-spx-500-historical-data)
見ての通り、ROBO PROのパフォーマンスの優秀さが良く分かる結果となりました。
リバランスがないとROBO PROのパフォーマンスは8%程度低下し、期間中の値上がり率は約6%になるというのも、楽ラップの結果と比較すると妥当な数値と判断できます。
期間中の値上がり率はS&P500にわずかに届かないものの、株式100%のポートフォリオであるS&P500は価格の上下動も激しいことから、相対的により低リスクでS&P500並のリターンをたたき出すROBO PROは、やはり優秀な投資方法と言えそうです。
(前編の記事はこちら)
www.sallowsl.com