不動産投資型クラウドファンディングの、新しい事業者の紹介です。
多くの不動産事業者がクラウドファンディングに参入しており、最近の一つのブームになっている印象です。
それだけに、新たに参入する事業者には、他との差別化が重要になってくる頃合いではないでしょうか。
<目次>
新サービス「みんなの年金」
新しいサービスは、株式会社ネクサスエージェントが運営する「みんなの年金」です。
(このサービスが悪いわけではないのですが、「みんなの」というネーミングには少し考えてしまうところがあります。そろそろ時効だとも思いますが)
ネクサスエージェントは大阪市に本拠を構える、2016年設立のベンチャー企業。
創業4年目のベンチャーにして毎年250%の急成長を遂げ、今期は30億円を超える売り上げがあるとのこと。
会社名及び代表者名で検索した限り、ネガティブ情報は見つかりませんでした。
また代表者は大変な経歴の方で、これが急成長ベンチャーの原動力になっているのか、と納得する内容でした。
なぜ「年金」という名前?
サービス名が「みんなの年金」と、「年金」という名前が付いているのには理由があります。
国の年金は偶数月(2,4,6,8,10,12月)の15日に振り込まれるのに対し、「みんなの年金」はその間にあたる奇数月の15日に分配金が支払われます。
公的年金の偶数月と交互の振込となるため、「年金」というサービス名にあっているわけです。
「みんなの年金」の特徴(仕組み)
みんなの年金は、多くの不動産投資型クラウドファンディングと同じように、優先劣後の仕組みを採用しています。
ネクサスエージェント社が10~30%(案件によって異なります)を劣後出資することで、不動産の価値がこの範囲に収まれば、投資家の元本は守られる仕組みです。
みんなの年金では、専用の投資口座にあらかじめ入金することで、ファンドへの出資がスムーズに行うことができ、さらにいつでも引き出せる投資口座預託形式を採用しています。
これに加え未出資の投資資金は信託銀行で信託され、事業者が倒産した場合でも、外部弁護士を通じて返却されるという保全の仕組みがあります。
これらの仕組みは、一つ一つは不動産投資型クラウドファンディングとして標準的なものですが、全てを揃えている事業者というのは、さすが後発の強みと言ったところでしょうか。
「みんなの年金」の特徴(案件)
「みんなの年金」ではこれまで、5つの案件が登場、いずれも運用中です。
利率はこれまで、すべて8%。
この利率と数百万円という募集枠の小ささから考えれば、中古案件の運用だと思われますので、8%という利率は好条件ですがあり得ないというわけではありません。
最初の案件は一口100万円だったのが、50万円、10万円とだんだん小口となっているのも好印象です。
また、みんなの年金では条件はありますが、投資案件の第三者および当社への譲渡が可能です(手数料必要)。
面白そうな事業者ですので、まずは会員登録を行い、投資を検討したいと思います。
投資の前には一つだけ聞きたいことがあるので、現在問い合わせ中。その回答があれば、また記事にします。