プレリートファンドで残った案件の状況を紹介します。
まだ希望的観測をする段階ではありませんが、期待を持っても良い展開かもしれません。
<目次>
遅延中のファンド
プレリートファンドで残っている遅延ファンドは、「グランド赤坂」です。
maneoグループで遅延が相次ぐ中、プレリートファンドは順調に案件をこなしていったのですが、プラットホームの問題で借り換えができなかった+新型コロナの影響もあって2021年1月から遅延状態になっています。
*ただし、毎月の賃料は現在も正常に支払われ、元本の償還に充当されています
現在の状況
「グランド赤坂」は現在、リファイナンス(借換え)の活動が進行しており、予定通りであれば12月末までに原資が確保され、1月に借換えが行われるスケジュールになっています。
・リファイナンス(借換え)活動
前回報告時点より引き続き、1社の投資家候補(以下、「リファイナンス候補者」といいます。)より、リファイナンス(借換え)に強い関心を頂いており、12月末までにその原資を確保すべく金融機関と継続して交渉していただいております。
また、リファイナンス候補者側の資金調達が完了次第、当社としても来年1月のリファイナンス(借換え)の実行をするよう検討しております。
まずは年内を目途にリファイナンス(借換え)原資を調達できるよう、引き続きリファイナンス候補者と協議し準備を整えてまいります。
元々、立地は港区赤坂(赤坂見附駅徒歩数分)とかなり良い場所なので、新型コロナの収束観測が広まればリファイナンスは難しくないと思います。
懸念点
もっとも、リファイナンスが予定通り行われたとしても、懸念が消えるわけではありません。
このファンドの構成は以下のようになっています。
私が投資しているのは、投資案件の中では最も優先順位が高い「ファンドA」ですが、不動産鑑定評価額(56億7,000万円)からおよそ2割以上不動産が減価すると、投資元本に損害が出ます。
(なお32%以上減価すると、投資元本は全損します)
こういった事情があるのでまだ予断を許さないとは思いますが、今後の動きに注目していきたいと思います。