クラウドファンディングは融資型から始まり、10年ほどの歴史があります。
その中でそろそろ老舗になる事業者を二つ、最近の話題を取り上げます。
<目次>
オーナーズブックから新案件
不動産特化の融資型クラウドファンディング、オーナーズブックから新案件が登場します。
・渋谷区オフィス・商業ビル第1号第1回
募集開始:2/21 12:00~(優待枠)、18:00~(一般枠)
予定年利:4.6%
運用期間:35ヶ月
募集金額:2億円(うち、優待枠6,000万円)
*一人当たり投資上限100万円
対象となる物件は、渋谷区猿楽町にある複合ビル(店舗・事務所・共同住宅)の区分所有です。
建物の築年月、管理状態、貸付先などについては、ログイン後に閲覧できる限定情報になります。
本案件だけではなく、どの案件についても投資前に各種情報を確認しておくことは必須ですが、本案件については特に注意深い確認が必要だと感じました。
株主優待枠と遅延案件
オーナーズブックの案件には、株主優待枠が付いているものがあります。
今回もその案件にあてはまり、株主優待に当てはまると一般の投資家よりも先に投資を行うことが可能です。
優待を受けるには、運営会社の親会社であるロードスターキャピタル社(3482)の株式を1,000株以上、かつ6か月以上継続保有して、優待基準日(6月30日及び12月31日)の株主名簿に記載があることが条件です。
3482の株式は最近値上がりしており、現時点で1,000株保有に必要な金額は約160万円。私は今のところ、様子見状態です。
もう一つオーナーズブックで気になるのは、「大阪市中央区ホテル素地第1号第1回」において遅延・分配停止が起きたこと。
オーナーズブック初めての遅延・分配停止案件だけに、今後何かあればまた記事にします(私も投資してます)。
なお遅延・分配停止の事実と状況報告を、誰もが見えるトップページに掲載してあるのは個人的に好印象です。これは他のクラウドファンディング事業者においても、同様のことがあれば真似してもらいたいところです。
クラウドバンクで抽選方式導入
もう一つの話題として、クラウドバンクでついに抽選方式が導入されることになりました。
2022年3月中の導入を目指して、システムの開発を行っているとのこと。
抽選方式のシステムをざっくりまとめると、以下のようになるとのことです。
・全てのファンドが抽選方式になるわけではない
・外貨建てファンドは抽選方式にならない
・抽選申し込み回数は1ファンド1回。期間中であれば、申し込み金額の変更・キャンセルは可能
・当日もしくは翌営業日に抽選結果が通知される